清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

産経の 主張は残念! 不成立(2)

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 

で取り上げた、2012年1月5日社説は、放火が政治犯? という問題意識があるので、まだわかる。しかし、産経抄2012年1月5日(http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/kor13010503260003-n1.htm
は、全然ダメ。
 
まず、執筆者のリスニングセンスのなさを発露。「竹島問題の影響か、オジサンにはどこがいいんだかわからない「韓流スター」」って、韓流スターの、具体的に誰? 何の曲? それを書かないのでは、ただの差別か、認識が出来ないだけ、に過ぎないだろう。
 
「韓流ファンの方々は残念だったろうが、今年も彼ら彼女らを紅白で見るのは無理かもしれない。ソウル高裁が、靖国神社の門に火をつけた中国籍の男を日本側に引き渡さない決定をし、上海に送り返した」って、事件と、紅白に誰が出るかって、関係あるとするほうが問題だろう。それなら、アメリカがなにか問題を起こしたら、例えば、昨年の紅白では、由紀さおりさんは落選なのか? ピンク・マルティーニというジャズバンドと組んでアルバムをヒットさせたんですよ。アメリカのジャズバンドは出演不可でいいのか?
 
*実は、由紀さんの演奏時、私用があって観なかったが(由紀さんの近辺を観ない紅白というのはもぐりだと言われても仕方がない。由紀さんの次は、J-POPの世界ではおなじみだが、日テレ「家政婦のミタ」の主題歌を歌わなければまず出られなかった、初出場の斉藤和義さんだった。「第63回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目」(http://www1.nhk.or.jp/kouhaku/artists/index.html
)、由紀さんは、アメリカから、ピンク・マルティーニと共演した。47NEWS「【紅白】由紀さおり、早朝の米ポートランドから生歌唱」(http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/music/122229.html
 
「日本で悪さをして韓国で捕まっても「祖母が慰安婦だ!」と嘘八百並べ立てれば、無罪放免になりかねない」は、杞憂というか、バカ。どんな「悪さ」かが大事だろう。被請求国が政治犯罪と認めれば、引き渡さない(「犯罪人引渡しに関する日本国と大韓民国との条約」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/t_020419.pdf
第2条(c))というだけの話だから。
 
「韓国では、いまだに地上波で日本のテレビドラマをみることができない」は、NHKラジオ第1「ラジオあさいちばん」でも言われていたことであり、要改善だが(ただ、現地視聴者のニーズがなければ仕方がない)、だからと言って「日本でもかの国が反省するまで韓流ドラマは衛星放送だけにしてはどうか」とテレビ局の編集にまで口を出す資格・能力・権利が、産経抄執筆者ごときにあるかは疑問である。
 
産経抄執筆者・産経新聞差別意識と芸術を解する心のなさにうんざり(韓流の善悪を言っているわけではなく、韓流だからダメ、みたいな論調にうんざり、ということ)。紅白なんて、その年に流行した曲だけやればいいじゃないか、と思うし、世界中から素晴らしい歌手を呼ぶのもあり、でいいんじゃないの?
 
**ウェブサイトは、2013年1月5日現在の内容。