清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

道徳と 体罰結構 難しい

2013年2月27日の産経新聞社社説「主張」は、「教育再生 「熱血先生」の手足縛るな」(上からアクセス)。

 
色々書いてあるが、注目したのは2点(以下は清高の要約だが、読めば清高の要約でも間違いないとわかるはず)。
 
①道徳の教科化を評価
 
体罰概念を広げることにつき疑問提起
 
まず①。「道徳が正式の教科ではない現状こそ、異常」(「主張」より)かどうかはわからない。ただ、心理学の知見を生かすことはありうると思った(ダニエル・ゴールマン『EQ こころの知能指数』(講談社プラスアルファ文庫、1998)から知見を得たと記憶しているが、『EQ』を未確認のため各自の確認を乞う)。いじめたくなるのはどういう時か、いじめられた人の気持ちはどうか、などの追体験は考えられる。いじめはいけません、より、個人的には役に立つと思っているが。
 
次は②。『戦前の少年犯罪』(築地書館 、2007)で一躍名を馳せた、管賀江留郎さんのサイト『少年犯罪データベースドア』「2012年11月20日23時58分、美しい日本を取り戻しましょう」(以下、「美しい日本を取り戻しましょう」。http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/52440452.html
が興味深い内容だったので、紹介する。
 
「美しい日本を取り戻しましょう」によると、「子どもは我が儘いっぱいにのびのび育てるのが日本の伝統というもので、子どもを厳しく躾るなんてのは欧米から入ってきた新しい考え方」なんだって。そして、「その伝統を引き継いで、 欧米では教師が生徒を鞭打つのが当たり前だったのに、戦前の日本の学校では体罰が絶対禁止でした」とのこと。
 
しかし現在では、ほとんどの国で体罰禁止と記憶していたが(坂本秀夫体罰の研究』(三一書房、1995年)で読んだ記憶がある)、ウィキペディア体罰」(内容は2013年2月27日現在。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%93%E7%BD%B0#.E6.B3.95.E5.BE.8B.E3.81.A7.E4.BD.93.E7.BD.B0.E3.82.92.E7.A6.81.E6.AD.A2.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.84.E3.82.8B.E5.9B.BD
によると、結構な数の国が体罰を禁止しているらしい。外国はそれでうまくいっているのだろうか、と思ってしまう。家庭ではどうなのか(もっとも、児童虐待が問題になっているが)? 家庭では体罰O.Kだから学校でやらなくてもうまくいくのか? といった疑問が湧いた。
 
だから、日本の場合、学校教育法第11条但書を変えないとしても、それでうまくいくのか? 親に対する教育(しつけの方法など)をすべきなのか? ということを考えた。
 
ほんの数日前は、体罰絶対反対! だったのだが、管賀江留郎さんの記事を読んだのがきっかけで、考えさせられたので、この記事をエントリーした次第である。