安倍晋三さんのアベノミクスより、野田佳彦さん(前内閣総理大臣)のノダノミクスが優れている? という話。
YOMIURI ONLINE「ビールにアベノミクス効果?高級タイプ28%増」(2013年3月13日10時04分。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130313-OYT1T00282.htm
)によると、「ビール大手5社が12日発表した2月のビール類の総出荷量は、前年同月比1・0%増の2870万ケース(1ケース=大瓶20本換算)となり、4か月ぶりに前年を上回った」という。
読み進めると、「ビールが4・4%増の1324万ケースと大きく伸び、4か月ぶりに前年を上回って全体を押し上げた。業界からは「アベノミクス効果が出て、低価格の『第3のビール』に流れていた消費者が戻ってきたのかも」(アサヒビール)と、消費の沈滞ムードに変化の兆しを見る向きも増えている」という。
しかし、YOMIURI ONLINEからは、根拠が発見できなかった。
それどころか、野田佳彦政権(「2011年(平成23年)9月2日から2012年(平成24年)1月13日まで」。ウィキペディア「野田内閣」参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%86%85%E9%96%A3
)の時に、例えば2012年5月に、ビール出荷量が前年同月比で20%も増えているではないか! その他、2012年3月(ただし、震災が原因と思われる)、2012年10月も、2013年2月より前年同月比でビール出荷量が増えている。
「ビール類の総出荷量」(YOMIURI ONLINE)にまで広げると、「前年同月比1.0%増」をどう捉えるか? 経済政策の影響があるのか、景気の影響があるのか、たまたまなのか、YOMIURI ONLINEから読み取るのは難しい。
YOMIURI ONLINEは安倍晋三さんをヨイショしている、というのが真相だ(と思う)が、マスメディアに求められるのは、ヨイショではなく、緻密な分析だろう。