清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

親子の情 やっぱりあると いうことだ

何故か似たようなネタのドキュメンタリーが複数作られることがあるが(「いろいろな 遺族の方いて 当然だ」(2010/1/26(火) 午後 7:07 http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/50093719.html

)に書いた、原田正治さんと江崎恭平さんの話は、NHKでもドキュメンタリーでやっていた。imagaichiban・著「死刑ー被害者遺族葛藤の日々」(2011年5月16日20時18分。http://d.hatena.ne.jp/imagaichiban/20110516/1305544714
)参照)、本エントリーで取り上げる話も、そうである。
 
2013年6月18日20時から放送された、NHK EテレハートネットTV 母を殺した父へ」(以下、「ハートネットTV」と表記)と、読売テレビ制作・日本テレビ系列「NNNドキュメント'13 通算2178回 死刑囚の子 殺された母と、殺した父へ」(以下、「NNNドキュメント」と表記)は、養父(「NNNドキュメント」による。「ハートネットTV」では「祖父」と紹介されたので、おそらく母の父と思われる。いわゆる婿入りの時は養子縁組をすることがあると聞いたことがある)と母を殺された、大山寛人さんにスポットを当てた作品。
 
父に夜釣りに誘われたので、母が助手席に眠っていると思い、ついて行った。別々に釣りをするが、水の音が。その後、母親が遺体で発見される。実は助手席の母はもう死んでおり、夜釣りの約2年後、父が逮捕された。
 
父が逮捕されてからの寛人さんは差別に苦しんだ(人殺しの息子だろ、と言われ、就職もままならなかった)。「NNNドキュメント」によると、両腕に包丁の跡をつけたり、薬を大量に服用したりしたという。
 
裁判が進行し、寛人さんは、父の死刑を当然と思った。だが、死刑判決が出て、拘置所に面会に行くと、あまりの変わりように心が揺れる。1日でも父に生きて欲しいと思い、龍谷大学(「NNNドキュメント」による)など(「ハートネットTVによる)で、死刑を望まない犯罪被害者として講演をする。
 
NNNドキュメント」によると、死刑全部に反対しているわけではなく、あくまでも寛人さんの立場の話だという。「NNNドキュメント」を見て、私もそうだろうな、と思った(「ハートネットTV」では言及されておらず、不思議だな、と思った)。私が書くと安くなってしまうが、親子の情とはそういうものなんだろうな、と思った。もちろん、殺された母にとっては裏切りになりかねないのだから、「ハートネットTV」では、「母に対する罪悪感を持たないとバランスが悪くなる」とのコメントで、揺れる胸中を語っている。
 
親子の情や、犯罪加害者の家族がどんな立場に置かれているか、がわかる作品だと思うので、エントリーした。
 
*なお、「NNNドキュメント」の方は、2013年6月30日、BS日テレは11時から、CS日テレNEWS24では18時30分から放送。http://www.ntv.co.jp/document/
 
ハートネットTV」は原則翌週再放送だが、なぜか再放送はない(事情はわからないが)。書籍情報があるのでホームページのURLを示す。http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/18.html