まず、転載元のMSN産経ニュース「西武の株主総会、5時間近くで終了 経営側がサーベラス役員人事提案を完封」(2013年6月25日15時29分。http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130625/biz13062515350012-n1.htm
)によると、「西武ホールディングス(HD)が埼玉県所沢市で開いた定時株主総会は、午後3時すぎに、所要時間4時間50分で閉会した。筆頭株主である米投資ファンドのサーベラスが経営陣と対立して提案した役員人事案などはすべて否決、会社側が提案した議案3件(配当、取締役、監査役)は可決された。/今回の総会は会社側の勝ちとなった」という。
産経新聞が目の敵にする、朝日新聞デジタル「サーベラスの取締役案を否決 西武HD株主総会」(2013年6月25日15時7分。http://www.asahi.com/business/update/0625/TKY201306250146.html
)も見てみよう。朝日新聞デジタルによると、「サーベラスが経営を支配する可能性はいったん遠のいた」、「提案が通ればサーベラス側の取締役が過半数を占める可能性があった」からは、喜ばしい結果のように読めてしまう。
しかし、喜んでいいのだろうか?
実際は株主が決めることだから、株主が決めればそれでいいと言えるが、果たして会社側の議案が合理的で、サーベラス側の議案がダメと言えるのだろうか?
現在支持されているアベノミクスだって、円の通貨価値を相対的に下落させて、投資を呼び込みやすくするのも狙いなんじゃなかったっけ?