世の中、けったいな人がいるもので、2013年(平成25年。当ブログは原則西暦表記のため、先に西暦を示した)9月4日の最高裁大法廷決定において、民法第900条4号但書が憲法14条1項違反とされたことについて、「憤慨」する人たちがいる。ツイッター上での憤慨をy_arim がtogeter でまとめたのが「「婚外子」相続差別違憲判断に憤慨する人々」(2013年9月4日作成。http://togetter.com/li/558897
)
見てみると、「在日の婚外子に相続差別是正を適用したら在日特権を許してしまう」(マリ好き @mariko_sUKI277y https://twitter.com/mariko_sUKI277y/status/375137270459691008)
だとか、「我が国の大日本の婚姻制度に対する明白な挑戦だ!」(世界チャンピオン @gooodzilla https://twitter.com/gooodzilla/status/375137732508393473
)だとか、失笑を禁じ得ないものもちらほら。
まぁ、それを言ったら、y_arim のまとめ全部が失笑を禁じ得ないのだが、いくつかまじめに取り上げてみますか。
「婚外子相続格差を認めた民法規定が違憲判決か。だったら法律婚の意味がより薄れるな。子どもに背負わせたいんじゃなくて、親に責任をとって欲しいだけなのにな」(Aska/アノミマス @___kandAs https://twitter.com/___kandAs/status/375137468174970880 )→別に薄れないって。不貞だったら不法行為責任を負うから。「婚外子相続格差を認め」なくても、「親に責任をとって」もらうのは可能である(厳密には法律上の夫婦の一方と婚外子の親との問題)。
「「婚姻制度の維持」って問題はどうなるんだ?」(ひめやさくら @inaruna https://twitter.com/inaruna/status/375138162135166977 )って、だから夫婦財産制その他が崩壊するわけでもあるまいに。
まぁ、今回の判決を批判する人って、大抵の人間は父親1人、母親1人から生まれるもので、婚姻関係にないからといって、そしてそれは婚外子の責任でもないのに、婚姻関係にある子と違うのが不合理という、ただそれだけのことが理解できない、バカと言われても仕方のない、残念な思考の方のようだ。