清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

失政を 取り返すのに 必死だな

①転載元の朝日新聞デジタル「教科書「東海」併記、法案審議が大詰め 米バージニア州」(2014年2月5日8時44分。http://www.asahi.com/articles/ASG2436H9G24UHBI00N.html )によると、「米バージニア州の議会で、公立学校教科書に「日本海」と韓国が求める「東海」を併記する法案が成立する可能性が高まっている。日本側は駐米大使のほかロビイストも雇って阻止を働きかけた」という。

 
最近、孫崎享『日本の国境問題-尖閣竹島北方領土』(ちくま新書、2011)を読んだが、それを読む前であれば、私はこのニュースについては、どっちだっていいじゃないか、と思っただろう。しかし、孫崎の本を読んだので、現在は考えが変わり、日本の対応は結構なことだと思っている。
 
それでは孫崎の本のどこを読んで考えを変えたのか。
 
『日本の国境問題-尖閣竹島北方領土』によると、「米国の地名委員会」(p144)が竹島を韓国領からから「『どの国にも属さない地域(カッコ内略)』に改めた」(p146)のを、「ブッシュ大統領が関与し(中略)再度「韓国領」に改められた」(p146)ことにつき、「二〇〇八年七月三一日付朝日新聞は『町村官房長官は七月三一日の記者会見で、“米政府の一機関のやることに、あれこれ過度に反応することはない”と述べ、直ちに米政府の記述の変更を求めたりせず、事態を静観する考えを示した』と報じ」(p147)たことにつき「当時の、町村信孝官房長官は重大な過ちを犯した」(p147)というところである
 
領土については(何でもそうだろうが)、主張すべき時に主張することが大事だということがわかった(つもりである)。今回の事件が孫崎の本と同一視できるかはわからないが、自由民主党政権は、過去の失敗を反省して頑張っているのだと評価したい。もっとも、領土問題は主張だけではダメで、話し合いなどの別のアクションがないと前進しないとは思うが。
 
蛇足だが、印象論として、インターネットの世界では、自由民主党の支持者が多く、民主党は厳しく非難されているが、『日本の国境問題―尖閣竹島北方領土』は、民主党を厳しく非難したい人にも役に立つ内容だ。尖閣諸島に関しての菅直人政権(p87~)を正当に批判している。
 
*なお、読者の便宜を考慮して、併読のために②MSN産経ニュース「米紙が相次ぎ「日本海」支持 米州の「東海」併記法案 下院委員会でも可決」(2014年2月4日8時59分。http://sankei.jp.msn.com/world/news/140204/amr14020409000005-n1.htm )も示しておく。
 
**文中敬称略