『野蛮人の読書術』という本をAmazon上でレビューしたが(http://www.amazon.co.jp/review/R2BDQLT7WA1V93/ref=cm_cr_rdp_perm
)、その本によると、匿名レビューはダメなんだって(同書p42~47を強引に要約)。
また、読売新聞東京本社版2014年3月16日朝刊12版19面「STAP細胞 論文検証にネットの威力」によると、「「匿名による情報発信は認めてもよいが、学術研究の発展のためには、実名で責任のある議論を行うことが望ましい」」という、山崎茂明・愛知淑徳大学教授(科学コミュニケーション論)の見解を載せている。
匿名って、そんなに悪いのか?じゃ、夏目漱石や森鴎外、司馬遼太郎って無価値なのか?(ペンネームも、実名(意味はgoo!辞書で。http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/206458/m0u/
を隠しているから、匿名)
要は発表の内容だろう。実名だろうが匿名だろうが、内容がダメならダメである。
ただ、情報が明らかであったほうが信用できるというのは確かだ。匿名で身分を明かさないのと、実名でキャリアも書いてあるほうが信用できるのはだれでもそうだろう(当ブログ的には耳の痛い話)。その一方で、匿名ゆえに辛辣なことが書いてあり、それが役に立ったり共感したりすることもある。
だから、内容が第一義で、実名になると信用度がアップする、と考えればいいのではないだろうか。イメージとしては、100点満点で、匿名が0(マイナスではない)、実名は10点からスタートである。
なお、読売新聞の記事について補足すると、もちろん、学問の世界では、誰が書いたかが、有名無名不問で問われるイメージがあるので、実名が表現一般より望ましいとも思うが。