清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

読売と 京大コラボの 差別かな

朝、読売新聞の朝刊を見ると、「法に優先する道徳倫理」と題した記事が目に止まった(読売新聞東京本社版2014年6月16日朝刊12版11面。文化面なので、夕刊のない地域に限って朝刊に載っていると推測)。読んでみると、日本でもあることについて、韓国だけをネガティブに評価する、差別的な内容だった。以下、引用しつつ論じる(カギカッコ内は「法に優先する道徳倫理」からの引用)。

 
「物事の細部を詰めない韓国社会の適当主義」について「現場で働く人々を蔑視するメンタリティーが根強い。飲食店なども、繁盛して一定の財産を気づけば、店を畳んで飲食業に携わった痕跡さえ消す傾向がある」と書いてあるが、それは飲食店の経営者の自由であり、「現場で働く人々を蔑視するメンタリティー」の説明になっていない。給料・賃金が劇的に違うだとか、そういうデータを出さないとダメである。
 
「韓国では事故などが起こるたびに、知識人層は『道徳が地に落ちているから再構築すべし』と繰り返し説いてきた。そんな『上から目線』の道徳の押し付けがいまだに受け入れられると、知識人層は考えている」ともあるが、「知識人層」を日本の保守派に変えると、もろ当てはまる。韓国を批判するならば、日本の道徳教育の強化も同様に批判しなければならないが、文化部の小林佑基記者、インタビューに答えている小倉紀蔵京都大学教授にはその考えはないようだ。一言「日本の保守派と同様」と書くだけなんだけど。
 
「道徳と言っても、体系化された哲学ではなく、『国民感情のようなもの』」だそうだが、日本の道徳になんか体系的なもの、あったか?道徳教育の強化という場合の道徳にそんなものがあるとは聞いてないが。
 
「多くの乗客が先んじて下船した船長らが殺人などの罪で起訴されたのも道徳倫理によるものであり、朴槿恵大統領が「到底納得出来ない殺人に等しい行為」」などと踏み込んで非難したことも、国民感情を汲んだ発言と理解できる」とあるが、法的根拠もなく起訴する劣等国と読める(清高がこのように書くのも差別的なのは承知だが)、差別意識見え見えの内容である。①法的根拠があるから起訴しているとも、②日本だって法的根拠があるか疑わしいのに起訴した事件もあるが(JR福知山線脱線事故Wikipediaでは、http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E7%A6%8F%E7%9F%A5%E5%B1%B1%E7%B7%9A%E8%84%B1%E7%B7%9A%E4%BA%8B%E6%95%85
を想起)それとどう違うのか、とも言える。
 
「「韓流好きは正しく、嫌韓は悪」といった二項対立的な色分け」って誰かしているのか?一般論として外国発の文化を好きになるのは間違っているのか?「「嫌韓は悪」」とする人で、嫌韓それ自体を悪とした人を私は知らない(韓国を嫌うこと自体がいけないだの、韓国を好きになれ、だのという言論は見たことがない)。
 
読売新聞文化部の小林佑基と、京都大学教授の小倉紀蔵は、言論人として終了のようである。
 
*文中敬称略