清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

朝型勤務 体壊すだけ やめるべき

産経ニュース「首相肝いりの「日本版サマータイム」 “女性活用”に思わぬ矛盾」(2015.6.22 11:00。http://www.sankei.com/premium/news/150622/prm1506220004-n1.html

)によると、「政府は7、8月、出先機関を含めた国家公務員の始業時間を通常より1~2時間早める「朝型勤務」を導入する」という。「明るい時間が長い夏は朝早くから働き始め、夕方を家族などと過ごす“オフ時間”に充ててもらうことが狙い」とのこと。また、「塩崎恭久厚労相経団連に各企業でも朝型勤務に取り組むよう要請。経団連の担当者は「労働力不足が現実となる今、優秀な人材にとどまってもらうには長時間労働など会社風土の改革が急務。各社の経営陣は相当の危機感を持っている。朝型勤務は働き方を変えるきっかけになるかもしれない」と要請を前向きに受け止める」という。
 
しかし、これが愚策なのは、もう結論がでている、としていいだろう。
 
例えば、神山潤『睡眠で人生が劇的に変わる生体時計活性法』(講談社+α新書、2008)によると、「サマータイムを導入した結果、ヒトの生体リズムの季節性変動が乱され、その結果、健康に障害が生じる」(p157)し、「交通事故が増加するという報告が多い」(p162)という。

例えば、井上昌次郎(以下も敬称略)『眠る秘訣』(朝日新書、2009)によると、「経済効果」(p152)につき、「照明のための電力消費は減ったものの、夜の自由時間に使うエネルギーはかえって増えたから、期待されたほどには省エネになっていない」という。「健康被害」(p153)もあるという。
 
本エントリーで紹介した著者は、日本睡眠学会理事(経験者)である。要は、専門家の見解では、サマータイムは愚策なのである。
 
だから、夏だけ通常より早めるのは愚かだから、今すぎにでもやめたほうがいい。
 
ただし、通年やるだとか、労働者が始業時間を選択できるだとか、という制度になれば、本エントリーの限りではなく、導入はありである。それでも、他業種への影響はありそうだが。