清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

作者の思い 合唱の人に 伝わらず

某日、筆者は、AERA dot「AKB48の新曲「願いごとの持ち腐れ」合唱関係者らが猛ブーイング」(加賀直樹 (更新 2017/4/14 11:30)。https://dot.asahi.com/aera/2017041200037.html
)を読んだ。日本中の小中高生が歌声を競う「NHK全国学校音楽コンクール」(通称・Nコン)をめぐり、関係者の間で動揺が広がっている」とのこと。記事には、指揮者の田久保裕一(以下も文中敬称略)、作曲・編曲家若松歓の批判が載っている。

田久保の見解は、Yahoo!ブログ『田久保裕一のミュージックプラザ』「NHKに提出した文章です」(https://blogs.yahoo.co.jp/takubocchii/40554006.html
)に詳しいが、田久保によると、J-POPが原則として「課題曲にふさわしい作品かというところに問題があ」り、「願い事の持ち腐れ」(タイトル)については「その全ての要素に、客観的に考察してもほとんど魅力を感じません」とのこと。

若松の見解は、若松歓のホームページの、プロフィール(http://www011.upp.so-net.ne.jp/kan-waka/profile.htm
から、「Nコンの危機的状況」(以下、)の「1」からクリックして読めばわかる。の「1」によると、「、“~腐れ” という言葉が、とても生理的に嫌だった」だとか、「なんで “一度きり”なのかがわからない」だとか、「ネガティブな印象の旋律で、最後まで短調が続く・・・最後まで短調短調だから良い悪い、好き嫌いという問題ではない。詞が目指しているベクトルに対して終始短調というのが秋元氏が目指しているテンションと噛み合っているとは思えなかった」だとか、とにかくダメ出し。

これらを踏まえた上で、筆者は、2017年5月5日18時5分からNHK総合で放送された「Nコン×AKB48-合唱に胸キュン」を観た。

そこで「願い事の持ち腐れ」を聴いた。歌詞は「Nコン 課題曲紹介 中学校の部 願い事の持ち腐れ」(以下ぁhttp://www.nhk.or.jp/ncon/music_program/kadaikyoku_j2017.html
で見られるが、筆者は面白いアイデアの歌詞だと思った。番組で少々やっていた「365日の紙飛行機」よりはいい歌詞だと思っている。要は願い事が1つしか叶えられないという文脈の中で誰かの為に使おうという話で、面白いフィクションである。もっとも、願い事はいくつあってもいいんだけどね、現実社会では。

曲はAマイナー。これも理由があり、い砲茲襪函◆屮▲譽鵐犬癲峇霑段圈廚箸いΔ弔發蠅如△泙審敝菽罎龍弱記号その他もなるべく少なくしてみました」ということなのだとおもった。また、モデルプレス「AKB48史上“最も泣ける”新曲全貌公開 メンバーも「姿を見るだけで涙が出てしまう」」(2017.05.02 04:00。https://mdpr.jp/music/detail/1683609
)によると、「制作スタッフの三浦崇宏氏は、「一番最初に依頼されたときに秋元(康)先生に『今までで一番泣ける作品にして欲しいというオーダーを頂きました」と明かし、「“人は自分ではなく誰かのために願いを持つ時に強くなれる”というテーマ。今の時代に色んな人に聞いてもらって色んな人に聴いてもらいたい楽曲」と楽曲に込められた思いを説明」とある。「『泣ける』」、悲しい作品にしたくてマイナーコードにしたのだと思った。

曲を作った人にはそれぞれ思い入れがあり、筆者も面白いと思ったものだが、合唱にどっぷり使っている人には伝わらなかったようだ。こうして、大衆音楽と(クラシカル系の)合唱が乖離していくんだろうな、と思った。それはそれでいいけど。