清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

知事よりも 市長の発言 問題だ

朝日新聞デジタル「展示中止言及『憲法違反が濃厚』 大村知事が河村氏批判」(佐藤英彬。 2019年8月5日12時11分。https://www.asahi.com/articles/ASM853C9KM85OIPE008.html
)によると、「愛知県で開かれている国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』(津田大介芸術監督)の実行委員会が企画展『表現の不自由展・その後』を中止したことを受け、実行委会長の大村秀章・愛知県知事は5日の定例会見で、展示の中止を求めた河村たかし名古屋市長らを『憲法違反の疑いが濃厚と思う』と批判した」という。
 
どういうことかも朝日新聞デジタルにあるので引用すると、「大村氏は5日の会見で、こうした行為について『憲法21条で禁止された“検閲”ととられても仕方がない』と指摘」したとのことだが、残念ながら間違い、すなわち、検閲ではない。
 
朝日新聞デジタルの記事をまた引用すると、「企画展は1日に始まり」だとか「河村氏は2日」だとか書いてある。検閲というのは、判例によると、「行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的として、対象とされる一定の表現物につき網羅的・一般的に“発表前に”(この部分は筆者が強調)その内容を審査した上、不適当と認めるものの発表を禁止することを、その特質として備えるものをいう。検閲の禁止については公共の福祉を理由とする例外も認められない」(最高裁昭和59年12月12日大法廷判決。『有斐閣判例六法』(有斐閣平成31年版による)ということだからである。
 
先ほど、判例の引用部分に「“発表前に”」と強調したが、すでに開催されている展覧会なのだから該当しないということである。
 
しかし、「河村氏は2日」(朝日新聞デジタルによる)のところが、「河村氏は7月31日」になっていたら、検閲の可能性が高い。大村愛知県知事の発言は間違いも、重大な問題提起になっている。
 
さて、河村たかし名古屋市長は、今頃反省しているか?
 
その旨の文章を、現時点で筆者は発見できていない。
 
民主主義の敵は河村市長の方で、表現を規制しようとしたことを謝罪し、脅迫に絶対的に反対すべきである。