清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

清高的 芥川賞 141

第141回芥川賞の候補作(芥川賞のホームページは、http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm
が出揃い、7月15日に選考委員会が開かれるという。その前に、私は、これらの候補作をすべて読んだ(信じるか否かは読者次第)。その上で、私なりの芥川賞(要は、自分にとっていい作品)を選んで見たい。

読書順は、以下の通り(といっても、先ほど上げたHPの順番、すなわち50音順に読んだが)。

^觝蝓弊擬阿壁週は芥川賞のHPで)憲一郎「終の住処」(「新潮」6月号91頁~123頁)

戌井昭人「まずいスープ」(「新潮」3月号81頁~127頁)

シリン・ネザマフィ「白い紙」(「文學界」6月号20頁~53頁)

てL邁朕ァ屬い韻砲─廖福屬垢个襦3月号18頁~59頁)

ゾ焦搬析此屬茲發学園高等学校蹴球部」(「文學界」5月号128頁~171頁)

λ榁有希子「あの子の考えることは変」(「群像」6月号142頁~196頁)

そして、自分の中の順位(以下数字と感想(あくまでも清高の)。なお、この順位が作品の良し悪しを示すものでないし、実際の芥川賞と何等関係はないです)。

第6位 ◆2篠の情景が印象に残る作品だが、なぜ「まずいスープ」なのか読み取れなかったので。

第5位 ぁH?儡愀犬虜郤圓蕕靴、美術館や絵の描写がいい作品だが、「いけにえ」の主題を捉えることができなかった。

第4位 ァサクッと読める青春モノと感じた。描写も細かい。日テレ系の高校サッカーのテーマ曲の作詞者が阿久悠さんだったとは知らなかったし、いい歌である。また、サッカーの知識がちりばめられているところもよい。ただ、監督がガンで死ぬのが少々唐突のように感じた。

第3位  人生を感じる作品。若い人が読めば、こういうのが人生かと思うし、歳をとった人が読めば、自分もこんな人生を歩んだかと思えるような作品である。なお、過去にも候補作を出し(第139回の「目と太陽」)、万人受けしそうなので、実際の芥川賞の本命と勝手に予想する。

第2位 。イラン出身の著者らしく、イラン、ならびにイスラム教の描写は圧巻。イラン=イラク戦争の描写もよい。戦争に遭遇した際の人々の心の複雑さも描けている。ただ、ハサンの父が逃亡したことをきっかけにハサンが軍人を志したのがなぜかはよくわからない。実際の芥川賞では、楊逸(ヤン・イー)さんみたいに、日本語の表現が突っ込まれそうだとも感じた(よくわからない表現が何ヶ所かあった)

第1位 Α主人公巡谷(女らしい体つき。Gカップ)と、日田(巡谷が共感できないこだわりを持つ)の対比が読ませる作品。個人的には少々過激に感じたが、それゆえインパクトが強いので第1位とした。ただ、好みや評価は分かれる作品だろう。

以上は、あくまでも私見。まだ土日とある。図書館で借りて、すべての作品にチャレンジするのも悪くない。チャレンジしたら、皆様のご意見を、トラックバックでもコメントでもいいので、お寄せください。

(追記―2009年7月15日記)

第141回芥川賞は、,坊茲泙辰拭幣楮戮榔ΦのMSN産経ニュースで。http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090715/acd0907151916004-n1.htm
。内容もいいし(最初に読んだからこのエントリーでは評価が低くなってしまった)、ノミネート2回(第139回の「眼と太陽」と今回。あと、ノミネート2回は、第135回に「生きてるだけで、愛。」でノミネートされた本谷さん)は強かった。磯崎さん、おめでとうございます。大体パターンが読めたということなのかもしれないが、そんなにいきなり新星は現れず、継続が力である事を感じた次第。

なお、唐突ですが、産経新聞の記者さんの予想、「本紙記者が占う芥川賞 割れる本命、本谷が有力か」(http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090713/acd0907130805002-n1.htm
も御覧ください。私の予想もそんなに外れていないことがわかるでしょう。

(追記―2009年7月16日記)

選考委員の講評は、MSN産経ニュース「【芥川賞講評】「数字的には圧倒的だった」選考委員の山田詠美さん (1/3ページ)」(http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090715/acd0907152133005-n1.htm
を御覧ください。