東京都議会議員選挙、自由民主党48（前回議席。以下省略）→38（今回の議席。以下省略））と公明党（22→23（実は公明党は全員当選で議席を増やしている））で過半数に届かず、民主党が第1党になり（34→54）、共産党（13→8）、東京・生活者ネットワーク（4→2）も議席を減らした。社会民主党は前回同様ゼロ。諸派（1→0）・無所属（3→2）も減らした。すなわち、ほぼ民主党の一人勝ちの結果になった（議席数については、読売新聞2009年7月13日朝刊1面（仙台では）を参照）。
ところで、NIKKEI NET「「都議選結果は大迷惑」 石原都知事」（http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090713AT1G1301V13072009.html）
によると、石原慎太郎東京都知事は、「「銀行であるとか築地であるとか。議会でもさんざん討論してきたが、（都議選で）そんな議論が実際どこで行われたか」と国政の逆風が大きく影響したことを強調」しているとのこと。
私は東京都民でないのでわからないが、衆議院議員選挙が近ければ、ありうることだ。
しかし、石原さん自体の審判もされたんじゃないの？
難しい問題だが、「銀行であるとか築地であるとか」（上記NIKKEI NET)を有権者が全く判断しなかったということも考えにくいけどな。石原さんらしい、自分と取り巻き以外はみんなバカ的なコメントに見えるのは、気のせいか。
オリンピックの招致に熱心なのはいいが、それが最優先課題か疑問に思っている都民も多かったかもしれないな（立候補４都市中で支持が最下位と言う調査があったと記憶）。
あまり皆さん問題にしないが、大事とは思えない（どう考えても、先生の本職であろう知識の伝授より大事とはいえまい）入学式や卒業式などの式典での国旗掲揚時の起立、ならびに国歌斉唱をしない先生を処分するという、教師のモチベーションを下げかねない（下がったかどうかは証明できていないので、この表現）ことを平気でやっている首長であることも否定的に評価されたと信じたい。
そもそもは都知事の問題ではないがついでに書き加えると、ほかの先進国で石原さんみたいな発言（「三国人」発言を想起されたし）をすると、罪に問われるのだそうだ（詳しくは、森巣博『越境者的ニッポン』（講談社現代新書）を一読されたし。なお、辛淑玉（しんすご）さんも書いていた記憶がある）。このことについては詳しく調べていないが、もし本当ならば、今すぐ都知事を辞めたほうがいいかもな（一般論として、「犯罪者」が政治をやるのは問題だろう）。
話が滑ったが、財政を立て直した（らしい）ことは評価できるが、ダメな点がいっぱいある（と思われる）石原都知事への批判票もあったと信じたい。
