清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

菅さんを 責めるの不可の ドキュメント?

NNNドキュメント2011「3・11大震災 シリーズ6 原 発 爆 発 安全神話はなぜ崩れたか」を、2011年6月26日午前11時からBS日テレで放送したものを録画してみた。興味深い内容だったので紹介する。

水素爆発の貴重な映像が満載だった。3月12日と言えば、仙台でテレビを見ることは不可能に近かったが、こんなことが起こっていたのか。「大地震の翌3月12日、日本テレビ系のカメラだけがとらえた福島第一原発1号機の水素爆発」とのこと。情報が上がらなかったのは問題だが、これが菅直人内閣総理大臣の辞任の理由になるかは疑わしかった。

そもそも、送電線の鉄塔が、津波が来る前に(地震で)倒れ、全電源喪失の一因になったという。耐震審査の対象になっていなかったとか。これも菅直人さんの責任だろうか?耐震審査の対象にこれからはすべきだし、以前になぜしなかったのかを検討すべきである。

緊急時に使うはずのディーゼル電源、原子炉建屋(耐震性に優れているうえに、海から遠い)ではなくて、タービン建屋においてあったという。地震津波のダブルパンチで使用不可能に。これも菅直人さんの責任か?設計ミスが問題で、事後的に改善するしかない。

いくつも提言はあっても、東京電力は民間企業なので、金がかかるとやらなかった。これも菅直人さんの責任か? 国にどう介入させるかの問題だろう。

有識者(誰かは失念)の話をまとめると、どうも確率が低すぎたからか、全電源の喪失の事態は見過ごされたという。これも菅直人さんの責任か? どこまで想定するかの問題で、今後は、今回の震度・マグニチュードも想定して改善すべきである。

スリーマイルの原発事故に、ジミー・カーター大統領(当時)が視察していた。事故後何日かは読み取れなかった。菅直人さんは、事故直後、福島第一原子力発電所に視察に行ったそうだが、カーター大統領でも行くのに、菅さんは行ってはいけなかったのだろうか?

過酷事故の過小評価は、日本独特のものらしい。これも菅直人さんのせいか? 携わる人すべての問題だろう。

菅直人さんを辞めさせることに躍起になっている政界やそれを報じるニュースよりも、極めて有益な内容であった。菅直人さんを辞めさせることはとりあえず棚上げして、原子力発電所をどうするのかを真剣に議論すべきである。

*参照サイト
日本テレビ放送網NNNドキュメント'11」(http://www.ntv.co.jp/document/
エントリー時点ではトップページに載っていますが、載っていない場合は、バックナンバーのところで、「2011年6月」にすればアクセスできると思います。