全国犯罪被害者の会(以下、あすの会と記す)のホームページ(http://www.navs.jp)
によると、「朝日新聞社に対し、平成20年7月23日に更なる誠実な対応を求めておりましたが、8月1日に同社から回答が寄せられました。参照 回答書(平成20年8月1日)(http://www.navs.jp/20080801152842262.pdf)
これで、一連の素粒子「死に神」問題の決着をつけることになりました。
」とのこと。
とりあえず(何であれ)、騒動が終わるのはいいことだ。
朝日新聞の回答書を検討すると、
1.「永世死刑執行人」(=「将棋の「永世名人からの連想」ぐらい読めばわかる)、「死に神」については、これで問題ないだろう。
2.「13人の死刑が多い」わけではなく、「最近の法相で死刑執行数が多い」ということであり、「件数が適正でないと言っているわけでは」ないようだから、これも問題はない。
3.「死刑は人間の生命を絶つ究極の権力行使のため、執行にあたっては慎重のうえにも慎重な対応を求めてきています」は当然だし、「朝日新聞がこれまで死刑執行について慎重な対応を求め」たのも妥当だろう。
4.「「死に神」という鳩山法相に向けた表現が犯罪被害者の方々にどのような気持ちを起こさせるか」、ならびに「犯罪被害者の方々だけでなく、どのような人にどんな思いを起こさせるかについても、考えが及んでいませんでした」などとして謝罪するのはよい。しかし、そこでとどまるのは、個人的にはいかがなものかと思う。
(1)まず、全文(下記*参照)を読めば、鳩山さんを皮肉ったことぐらいわかろうに。法務大臣に対する皮肉すらダメなのだろうか。
(2)「職業や立場によっては、まるで自分のことを言われたようだと受け取った人がいました」とのことだが、その人にはあえて言いたい、そこで怒る前に考えてほしい、と。殺人事件の残虐性は理解するが、死刑の残虐性だって、根拠があるとはいえ、変わらないのだ。これを機に、死刑について十分検討してほしいのだ。
*朝日新聞2008年6月18日「素粒子」全文(紙で読んだわけではないが、複数のサイトにupされている。ここでは、『ツルのはきだめ「死神呼ばわりされたら誰だって怒るよフツー。」』(http://j-darkside.cocolog-nifty.com/hakidame/2008/06/post_f0d2.html)
から誠に勝手ながら転載しました。『ツルのはきだめ』の管理人のJDさん、ならびに、朝日新聞社さん、問題がおありでしたら、ご一報を。ただ、朝日新聞さんにおいては、「素粒子」をネット上にupしろ、と言いたい(読売新聞社の「よみうり寸評」のように)。
「永世名人 羽生新名人。勝利目前、極限までの緊張と集中力からか、駒を持つ手が震え出す凄み。またの名、将棋の神様。
永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神。
永世官製談合人 品川局長。官僚の、税金による、天下りのためのを繰り返して出世栄達。またの名、国民軽侮の疫病神。」