清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

住民らの 排除でなければ いいのだが

asahi.com(現時点では朝日新聞しか記事にしていないようだ。右派の批判にかかわらず、朝日新聞は視点がいいようだ)「炊き出しに路上生活者が長い列 苦情で中止、苦渋の決断(1/2ページ(トップページのみ記す))」(http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY200903130167.html
によると、「隅田川にかかる駒形橋(東京都墨田区台東区)では、近隣住民からの苦情を受けて3月末で炊き出しが中止になる」そうだ。

身びいきもあろうが、支援者によると、ホームレスの人は他人に迷惑をかけないそうである。もしそれが正しいならば、住民などの偏見の可能性もあり、憂えるべきことかもしれない。以下、上記asahi.comを引用しつつ、検討する。

「第五建設事務所は、河川法に基づき「公共の空間で独占的な使用は認めがたい」と指導してきた」→こういう問題はたしかにある。しかし、生命より大事なのだろうか?

「管理課によると、近くに児童公園があり「子どもが声をかけられ怖がる」「狭い道で並んでいると通りにくい」といった苦情は07年度から少なくとも十数件あったという」→まず「狭い道」だが、写真を見る限り、たしかに狭い。通りにくいという苦情は、「偏見」と書いたことと矛盾するが、一理ある。しかし、なぜ多くなってしまったのかを考えるべきだろう。「子どもが声をかけられ怖がる」というのは、知らない人を警戒しなければならないということもあるのでわかるが、たくさんの人がいるのならば、若干警戒を解いても問題があるとは思えないが。むしろ、資本主義社会は素晴らしいのだが、誰かが貧困に陥るということを教わる絶好のチャンスとすべきだろう。

「同事務所の担当課長は「昨今の厳しい経済情勢は理解しているが住民の苦情もないがしろにできない。両立できればいいが難しいところだ」」→ホント?排除したいという気持ちはつゆほどもないの?

「昨秋から不況が深刻化した影響か、この1年で炊き出しに並ぶ人は200人から500人に増えた」→根本問題は、炊き出しではなく、これである。

「ゴミが捨てられた、自転車を置きっぱなしにした」→これはホームレスがしたのか、単なる言いがかりではないか、などの視点は持つべきだろう。もっとも、ホームレスでも、誰でも、このようなことはしてはいけないが。支援団体でも手が回らなかったか。

「「近隣の方のためには炊き出しを一切やめるのが一番だが、これだけの人が困っているのも現状」」→繰り返しになるが、貧困に陥る人が必ずいることをわれわれも理解すべきだろう。そうすれば、迷惑だとしても耐えようとするのではないか。

ただ、今回の記事には、深夜のことが書かれていなかったが、どうなのだろう。しかし、早朝から働くホームレスの人もいるから(たとえば、アルミ缶収集は、本当に早朝にやらないといけないようだ。生田武志『ルポ 最底辺』(ちくま新書)の一読を乞う)、おそらく問題がないと推測していいだろう。