清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

韓国の 抗議もレヴェル 低いけど

時事ドットコムつくる会教科書「慎重に審査」=韓国政府の抗議に-文科相」(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009041000326
によると、「「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書が新たに検定合格したことに対する韓国政府の抗議」があったという。それに対し、「塩谷立文部科学相は10日の閣議後記者会見で「検定は学術的、専門的な審議を経て厳正に実施され、今回も慎重に審査が行われた」と反論し」たという。

この問題、いつも思うのだが、なぜ韓国は日本政府に抗議するのだろう。日本は韓国とは異なり(?)、学問の自由(憲法第23条)ならびに表現の自由憲法第21条)が保障されているのだから、政府に抗議してもどうしようもないだろう。出版社や執筆者に抗議すればいいと思うのだが(共同研究をすればもっと面白いかな)。もっとも、他国の「不祥事」ならば、その国の政府に抗議するのが当然なのだろうか。

しかし、韓国の抗議より深刻なのは、教科書検定そのものである。「検定は学術的、専門的な審議を経て厳正に実施され」だって?「自分に都合のいい学者を集めてやってるだけじゃないかよ!」と言われても仕方ないんじゃないか(恣意性をゼロにすることは不可能だと思うから)?判例レヴェルで教科書検定そのものを違憲としたことがないのは承知しているが、事実的には教科書執筆者に対する国の介入である(「新しい歴史教科書を作る会」の歴史教科書だって「300か所近く」(ここは読売新聞2009年4月10日朝刊32面参照)の訂正があるという。ここまでされて日本政府に対して怒らないところに骨のなさを感じる。まだ家永三郎さんのほうがマシである)。「学術的、専門的な審議」は直ちにやめるべきである。