清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

天童の 人間将棋 観てきたよ

第54回天童桜まつりの人間将棋を観に行ってきました。その模様をレポートしたい。

まず、朝10時40分頃、電車で天童に到着。そこで待っていたのは、シャトルバス(無料だが、運営のための募金箱があるので、100円入れてあげてください。もっとも、来年以降は保証しません)。会場の舞鶴山山頂まで行く(歩いたらどれくらいかはわからないので、シャトルバスが無難)。

舞鶴山山頂へ到着。出店がたくさんあって、早くも盛り上がっている。この日は、そばが先着2,000食限定で無料なので、並ぶ。やっとの思い出(?)そばをいただく。コシがあっておいしい。東京のそばとは違った味わいである。

その後は、いい席を確保するために移動。私が座った時には、東北芸工大の演舞が行われているところだった。いろいろなイベントがあったが、中でも面白かったのは、将棋駒積み合戦。28枚の駒を積むのが、みんなうまかった。私なら、たぶん途中で崩れ、ダメだっただろう。

そうこうしているうちに、いよいよ人間将棋

なぜか織田信長が出てきたが、天童は織田信長の子孫の領地だったとか。知らなかった。

駒が並ぶ。実は、駒によって、太鼓の音が違うのだ。すべて正確かはわからないが(正確なのだろう)、すごいことである。

いよいよ対局。対局者は、東軍が村山慈明(やすあき)五段、西軍は井上慶太八段。解説は、藤井猛九段。聞き手は、先発が上田初美女流二段、抑え(野球をイメージ)が里見香奈倉敷藤花。なお、あらかじめ振り駒がなされ(人間では無理だな)、村山五段の先手。

対局開始。井上さんは関西人だからか(加古川市在住と聞いたことがある)、オモシロイ。サービス精神旺盛なトークである。それは、解説の藤井さんも負けてはいない。村山さんは、このようなイベントが経験豊富とは思えず(24歳で経験豊富なのは芸能人ぐらい)、少々緊張していたか(面白くないわけではないが、硬く感じた)。

将棋の戦形は相矢倉。タイトル戦でも出た、先手が6六銀と出る形。井上八段が桂馬を捨てて先攻したが、軽い攻めなので、銀も使った村山五段の攻めが炸裂。井上八段の王(おう。井上八段は原則として「おう」と言っていたが、実は、原則は「ぎょく」なのだそうだ。井上八段は「王」を持っていたので、「王」が間違いと言うことではない)の周りに駒がなくなってしまった。最後は、村山五段が、角と銀を連続して捨てて(私は、数手前に井上八段が打った銀を取る手を読んでいたのだから、ズレている)、井上八段に「あきまへんわ」と言わせた(井上八段の口癖だそうで、村山五段は最初の抱負で「あきまへんわ」と言わせることを宣言していた)。すなわち、投了に追い込んだ。

相矢倉は私も好きな戦形なので、楽しめたが、持ち時間が少ないからか、奥の手といった感じの差し手はないように感じた。それにしても、前日の里見vs上田、今日の井上vs村山と、全部の駒を動かして一局を終えたのだから、プロはすごいなぁ。

その後は、縁起物の餅をお客さんに投げ渡すイベントがあり、私もいただいた。一同揃っての記念写真もあった(私も勝手に撮ったが、勝手に撮ったゆえに(?)、このブログではupしません)。

以上、無事人間将棋が終わったのだが、その後は、百面指し。棋士5人の分担だが、みんな20面ずつではなかった模様。

大山康晴十五世名人書の駒だったり、吉田大八(王将太鼓を作った人らしい)の像だったりを撮影して、シャトルバスに。天童駅へ到着後、将棋資料館へ(300円かかる)。電車を気にしながらだったのでサラッと見たが、将棋の歴史がわかる場所である。コンピュータと対局したが、悪手連発かつ電車の関係で両方とも負けにした。

来年も、おそらく第3土・日曜日に行われるだろう。桜もきれいだし(これは保証しない)、ユニークなイベントなので、ぜひ足を運んでください。