「鹿児島県霧島市で8日に開かれた民主党の衆院選立候補予定者の決起集会で、2枚の「日の丸」を切り貼りして、民主党旗として掲揚していた」という(MSN産経ニュースの右記のページより引用。http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171755028-n1.htm
。なお、以下、カギカッコ内は、原則としてMSN産経ニュースから引用)。
私は、このニュースを、最初に読売新聞2009年8月18日朝刊35面(仙台では)で見たが、そこに載っていた民主党のロゴマーク(下の丸がでこぼこ)と比較してみたら、たしかに集会の民主党旗の下のほうは綺麗な丸だったので、切り貼りは間違いないだろう。
とんでもないことではある。「麻生太郎首相が17日に行われた日本記者クラブ主催の党首討論会でこの事実を指摘し、「国旗を切り刻むとはどういうことか。信じたくない。とても悲しく許し難い行為だ」と批判した」こともわかる。
ただ、こんなことをするのには事情があるということぐらいには思いをめぐらすべきだろう。
おそらく、何らかの事情で、民主党旗がなければいけないということだったのだろう。
それはわかるが、旗などなくても集会をやればいいわけで(学校の式典も同じ)、国旗の切り貼りはやはり批判されても仕方ないかな。
でも、たとえば、麻生さんの持っている国旗を切り貼りしたわけでもないし(もしそうなら、刑法第261条の器物損壊罪)、他国の国旗だったらもっと問題だったろう(刑法第92条第1項の外国国章損壊罪に当たる場合がある。実は、日本の国章ならば、不可罰)。
だから、そんなに重大な問題ではない。
でも、いらぬ批判にさらされているわけだから、不注意ではある。