2009年8月30日の読売新聞日曜版6面に、読売新聞とgooリサーチの「好きだった(好きな)中学の授業」についてのアンケート結果が興味深かった。
まず、「調査はgooリサーチのモニターに7月下旬~8月上旬に、インターネットで実施。1084人が回答した」とのこと。方法に問題はとくにない(一般論としては、ネット調査は問題があるが、ネットだから結果が変わるような質問ではないので)。
いよいよランキングの発表。
第1位 数学
第2位 社会
第3位 英語
第4位 国語
第5位 理科
第6位 美術
第7位 保健体育
第8位 音楽
第9位 技術・家庭
第10位 道徳
*ちなみに、私は社会と答える。本題に戻る。
個人的には、保健体育が第1位だと思ったので、意外だった。
アンケート結果には、教育評論家の尾木直樹さんのコメントも載っており、それによると、「高校受験に必要な主要5教科が上位を占めています。多くの人が意識して勉強したので、思い入れが強いのでしょう」とのこと。そんなものだろうか。逆に、受験に必要だからイヤだ、ということはないのだろうか(アンケート結果からは窺えないが)。
それはさておき、道徳の第10位について。右派は、現在の世の中を憂えているのか、道徳教育の強化を提唱している。しかし、道徳を受験教科にすることは想像がつかないので(どう点数をつける?)、このアンケート結果を基にして考えると、道徳教育を強化しても、思い入れは残るまい。はっきり書いてしまえば、道徳教育の強化は意味のある提言ではない。