清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

リンク栃木 ほかのファンなど どうでもいい?

以前、現在リンク栃木ブレックスに在籍の川村卓也選手の発言を問題にしたが(「川村さんの 発言ならば 問題だ」( http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/37145598.html
)、リンク栃木関係の問題発言は、これだけでは終わらなかったようだ。

その問題発言が載っているのは、『プレジデント』(プレジデント社)2010年11月29日号、松瀬学「職場の心理学 第254回 リンク栃木ブレックスどん底から日本一の達成”の秘密」。松瀬さんの文章も問題なので、併せて検討する。

128ページ1段目に「日本一」とある。しかし、日本の男子バスケットボール界は、何を持って「日本一」とするかが問題である。いわゆるオールジャパンで優勝した、アイシン・シーホースは?bjリーグチャンピオンの浜松・東三河フェニックスは?

さて、問題発言は、130ページ1段目において、山谷拓志社長の発言として載った以下のくだり。

「『地域密着』、あえてスローガンで謳うことはない、と山谷は言う。/『地域密着は当たり前のことなのです。それを理念に掲げるのはほんと恥ずかしい。理念より行動です(以下略)』」

厳密ではないが、bjリーグ宣言(bjリーグ公式サイトより。http://www.bj-league.com/html/declaration.html
を意識した発言に見える。そうだとしたら、歴史を知らない、それこそ「『恥ずかしい』」発言である。

読み進めると、130ページ2段目に、「リンク栃木は今年、日本バスケットボール協会から興行権を買い取り、宇都宮市福島県須賀川市で日本代表の試合を開催した」とあるが、そもそもは興行権を取ることすら大変だったのですよ、新潟アルビレックス日本リーグに参入したときは(河内敏光『意地を通せば夢は叶う!bjリーグの奇跡』(東洋経済新報社、2005)、とりわけ第2章を一読されたし。興行権を取るのに苦労した話が載っている)。先人たちが道を切り開いたから、リンク栃木だって興行権を買えたのである。「三年で六〇〇回」(p30。間違いの可能性があるので、確認されたし)のクリニックだって、新潟をはじめ(新潟が最初という主旨ではない)他のチームがやった基礎があったからできるのである。

「興行権」で思い出したが、日本代表の興行権って、一企業が獲得するものなのだろうか?それって不公平じゃないか?

というわけで、リンク栃木の努力には敬意を表するが、バスケ界の歴史を知らずにファンを馬鹿にするかのような発言をしたことについては問題にせざるを得ない。

*文中一部敬称略