いわゆる尖閣諸島沖の公務執行妨害事例において、報道によると、海上保安庁の役人が映像を流出させたらしい。
この件について、流出させた役人を責めるのではなく、民主党(等連立)政権を責める論調が目立つのは、読売新聞を読んでいるせいか(変えろよ、の批判は感受するが、皆さんが読まなければいいだけの話)。
しかし、それでいいのだろうか?
処分は決まっていないと聞くが(間違いの可能性がありますので、ウラ取りお願いします)、その証拠(映像)を流出させるのでは、一般論として他人に悪用されるリスクを負う。罪に問えるかはさておき(国家公務員法第100条第1項の守秘義務違反かどうかが微妙なので)、本当にやったのであれば、懲戒は仕方ないだろう。
民主党政権で批判すべきは、情報管理の甘さぐらいだが、民主党政権「だけ」ではなく、今までもそうだったはずで、決め手にはならない。
「最初から公開すれば」という、責任転嫁の批判もあるが(公開如何にかかわらず、流出がいいということにはならない)、それじゃあらゆる犯罪捜査ができないだろう。
というわけで、この事件で民主党を批判する論文があれば、紙であれネットであれ内容がクズと見て差し支えない。