最近、『バード』(NHK-BS2、11月4日13時から放映)と、『ハーツ・アンド・マインズ』(11月10日10時30分から@仙台メディア・テーク)という、2本の映画を観た。それぞれにテーマはあるが、アメリカの病んでいる面が現れていることが共通だと思うので(かなり強引)、一緒に取り上げる。
1.『バード』
私はジャズが嫌いでないので(好きというのが恥ずかしいレベルの鑑賞、知識)、聞いているだけで楽しめる映画だった。
内容は、ビバップ(意味を知らないで書いております。各自お調べを)の創始者、チャールズ・パーカー(よくわからないが、またの名は「ヤードバード」。タイトルの由来だと思う)の一生である。
一言で言うと、苦悩の人生である。
麻薬や酒への依存、カリフォルニア州で受けないなど演奏に関する苦悩、娘を亡くして自殺するなど。リアルタイムで生きていたわけでないのでよくわからないが、成功の反面の苦悩がテーマだったと感じた。
むごい人種差別、薬物依存と、アメリカの病んでいる部分も描いた作品と勝手に感じた次第。
2.『ハーツ・アンド・マインズ』
ベトナム戦争についての映画。自由主義陣営のアメリカは、共産主義を脅威と感じ、共産主義陣営になろうとしている北ベトナム(略称)を攻撃する。しかし、北ベトナムとしては、1,200年以上も続いた(中国1,200年、フランス30年)介入と同じで、独立を得るために戦うといった、それぞれの立場の対照が印象的。
ピストルで頭を撃たれたり、生産手段が破壊されたりと、戦争の悲惨さも描いているが、アメリカが北ベトナムの人たち、ならびに東洋人に対して軽蔑の心を持っていることもわかって有益であった(病んでいる部分の一つ)。また、何も知らないで、「共産主義」だの「アカ」だのとレッテルを貼るのは慎んだほうがいいというのも個人的な教訓である。