何気なく紙の読売新聞を読んでいたところ、石浜友理.ニュースの門:塀の中 手作り4000種.読売新聞.2024-04-18,統合版,12版,p.15.にある、いかに引用する文章が目についた。
いずれの伝統工芸でも*1、出所後に本物の職人になった受刑者は確認できていない。
これは石浜友理の取材不足ではなく、おそらく確認できないのである。河合幹雄監修.現代刑務所の作法.株式会社G.B.,p.53.によると、
出所後は、元受刑者であることを明かしたくない者が多い。修了証があることで過去が暴かれる危険性があるため、多くの受刑者は刑務所内で資格を取得しても、資格とは無縁の職業に就くらしい。
とのことである。
受刑者の社会復帰のために、よかれと思ってやっていても、実際には事情があって役に立たない場合が多いというのを知って、筆者は複雑な思いを持ってしまった。
*1:詳しくは先述の読売新聞を読んでください。読売新聞オンラインでは（参照2024-04-20.）、
