例の「韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題」(後述時事ドットコムより)について。
時事ドットコム「渋る防衛省、安倍首相が押し切る=日韓対立泥沼化も-映像公開」(2018年12月28日18時38分。https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122800890&g=pol
)によると、「韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり日韓の主張がぶつかる中、防衛省が「証拠」として当時の映像の公開に踏み切った。同省は防衛当局間の関係を一層冷え込ませると慎重だったが、韓国にいら立ちを募らせる安倍晋三首相がトップダウンで押し切った」という。
これで思い出したのは、諫早湾干拓開門訴訟(正確を期すためにコトバンクの言葉を用いた。https://kotobank.jp/word/%E8%AB%AB%E6%97%A9%E6%B9%BE%E5%B9%B2%E6%8B%93%E9%96%8B%E9%96%80%E8%A8%B4%E8%A8%9F-890849#E6.9C.9D.E6.97.A5.E6.96.B0.E8.81.9E.E6.8E.B2.E8.BC.89.E3.80.8C.E3.82.AD.E3.83.BC.E3.83.AF.E3.83.BC.E3.83.89.E3.80.8D
)において、菅直人・当時内閣総理大臣が、福岡高等裁判所の控訴棄却の判決について上告を断念したことに「独断だ」という批判があったのを思い出した。この部分につき、ウィキペディア「諫早湾干拓事業」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%AB%E6%97%A9%E6%B9%BE%E5%B9%B2%E6%8B%93%E4%BA%8B%E6%A5%AD
)の2.2.3「菅直人の上告見送り」を参照。
その菅直人につき、「イラ菅」というあだ名がある。菅直人につき本当にそうか筆者は確認していないが、テレビのニュースをみると、安倍晋三はしょっちゅうイラついている(それに加えて時事ドットコムも「韓国にいら立ちを募らせる安倍晋三首相」と書いてあるから、筆者の偏見やフェイクニュースではない)。
つまり、他人の意見を聞かず独断で物事を進めることと、イライラすることがあるのが、菅直人、安倍晋三、両者の共通点のようだ。もっとも、独断で決めることやイライラすることは誰にでもあるが、それが目立つところで出たのが共通である。
もちろん、独断で進めることが悪いわけではないし、イライラするのが絶対に悪いというわけではないが、あくまで共通だということである。だから、「イラ菅」なんて言って悦に入っていた人は、ぜひ「イラ晋」と言って、今回の言動を非難してもらいたい。
このエントリーの本題はここまでだが、あとは余談。
時事ドットコムの記事によると、「首相の強硬姿勢は、2010年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件で対応のまずさを露呈した旧民主党政権の教訓も背景にある」とある。しかし、中国漁船衝突事件で対応がまずかったのは、動画を流出させたsengoku38こと一色正春ただ1人である。仙谷由人は直接の上司ではないが、国民の負託を受けている政権に対する態度ではなく、公務員失格と言われても仕方ない。また、刑事事件になっていることからも動画を流したのはまずかった(刑事訴訟法第47条参照。私見。なお、一色正春が動画を流出させた時点では、不起訴になっていなかった。ウィキぺディア「尖閣諸島中国漁船衝突事件」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%96%E9%96%A3%E8%AB%B8%E5%B3%B6%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%BC%81%E8%88%B9%E8%A1%9D%E7%AA%81%E4%BA%8B%E4%BB%B6
)参照。もちろん、守秘義務違反という批判も免れない)。
*文中敬称略
**ウェブサイトは2018年12月29日アクセス。