清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

光市事件 死刑無理筋の 可能性

まずは、2012年2月17日 18時15分(最終更新 2月17日 18時29分)配信の毎日.jp「光母子殺害事件:元少年に20日、差し戻し上告審判決」(http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120218k0000m040013000c.html) をご覧ください。
 
「2審の無期懲役最高裁が差し戻したケースは光市の事件を除いて過去2例あるが、いずれも差し戻し上告審で死刑が確定した」とある。ゆえに、死刑判決が出ると思われる。巷で言われる弁護団批判など、無意味かつバカ丸出しということである。
 
また、「83年の永山則夫・元死刑囚への第1次上告審判決で死刑選択の基準(永山基準)が示されて以降、殺害被害者が2人で死刑求刑された少年事件の確定判決は2例とも無期懲役」とある。かつての「殺害被害者が2人で死刑求刑された少年事件」の詳しい事例は知らないが、光市事件の被告人の計画性のなさ(差し戻し控訴審でも認定された)、財産犯でないこと(よく言われるのは、日本は財産犯には重罰を科すが、性犯罪は科さないということ。これがいいかはわからない)、なども併せて考慮すると、この事件で死刑を科すのは無理筋の可能性が高い。
 
もちろん、被害者遺族の活動は、皆さんの胸を打つものだった(だろう)。しかし、だから被害者遺族の言うとおりにしろ! とはならず、あらゆる利益を衡量する、というか、あらゆる観点から事件を見なければならないのである。
 
この事件は死刑で確定すると予想するが、被害者遺族の言うことが通って喜ばしい! とばかりは言っていられない判決になるだろう。世論の前には人の命など塵のようなもの、ということになるかもしれない。もっとも、被害者の権利の前進事例としても語り継がれるだろうが。