清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「制度上の 不備」は3人 全勝だ

読売新聞東京本社版2012年3月9日朝刊12版20面の下に、囲碁将棋欄があり、その真ん中に「盤側」と題した棋界情報の欄がある。

今日は将棋。今日の「盤側」によると、「順位戦C級2組が終了(中略)3人が10戦全勝でC1への昇級を決めた(中略)参加44人中、順位6位の菅井竜也五段が9勝1敗ながら昇級できないという異例の結果。制度上の不備は明らか」なのだそうだ。

著作権に配慮して「(中略)」としたのでわかりにくいかもしれないが、この文章では、「参加44人中、順位6位の菅井竜也五段が9勝1敗ながら昇級できないという異例の結果」が出たので「制度上の不備は明らか」という風に読める(私が原文を読んだ限りでは、読めた)。

しかし、「制度上の不備」は、私に言わせると、「3人が10戦全勝でC1への昇級を決めた」ことである。

順位戦の対戦相手は、リーグ戦開始前に抽選して決める。そうなると、抽選で決まってしまう場合がある。つまり、相手に恵まれていれば、勝ちやすい、ということが起こるのである。

それを無くすためには、大相撲の幕下までのように、星が同じ同士の対戦を原則とすればいいのではないか? まずは1位vs2位、3位vs4位(以下略)の対戦を組み(なお、師弟戦、兄弟弟子対局は全10局どこでもありとする)、同じ星同士でなるべく対局するようにする。

そうすれば、第70期のC級2組順位戦の場合、44人、参加なので、第2戦22人→第3戦11~12人→第4戦5~6人→第5戦2~3人→第6戦1~2人、と、全勝者が3人も出るということはなくなり、強い者同士の直接対決があるので、いいと思うのだが。

なお、菅井五段がなぜ今期昇級しなかったか? 第70期は、井上慶太九段門下の兄弟子、船江恒平四段〈1998年入門。菅井五段は2004年入門。公益社団法人日本将棋協会HP「棋士紹介」(http://www.shogi.or.jp/player/index.html )参照。なお、船江四段は五段に昇級〉に敗れ、船江四段が全勝。第69期を見ると、阿部健治郎当時四段が順位40位、菅井当時四段が41位。三段リーグは2人ずつ昇段なので、半年三段リーグが抜けたのが遅れただけである。ツイてないとも言えるが、菅井五段は直接対決で負けたのだから、仕方がないともいえる。なお、全勝が本来の昇級枠以上に出た場合でも、全員昇級できる。これからすると、菅井五段は(船江四段もそうだったが)、阿部健治郎五段や、中村太地(たいち)五段に比べたら、ツイてない。

来季は菅井五段の昇級をとりあえずは祈るとして、同じ星同士の対決を原則とするように、順位戦を改正すべきだと思う。もちろん、総当たり(A級、B級1組)は改正しなくてよい。

*参考資料 公益法人日本将棋連盟HPから