中村さんが采配する、秋田ノーザンハピネッツ、2012年3月8日まででイースタン・カンファレンス2位(bjリーグ公式サイト(http://www.bj-league.com/bj/Top.do )→順位表をクリック)。2010-2011シーズンは6位(bjリーグ公式サイト「2010-2011レギュラーシーズン 順位表」(http://www.bj-league.com/html/schedule2010.html )参照)。強くなっている。
秋田の場合、外国人が全員入れ替わっているのも躍進の一因かもしれないが、中村さんの力も大きいか、とも思う。一方、仙台のロバート・ピアスヘッドコーチは、滋賀レイクスターズの基礎を築いているので、そんなに悪いヘッドコーチとも思わないのだが。
bjリーグの今シーズンの進展は予測できないが、秋田の躍進を見ると、ブースターさんが熱心で(聞いた話だが、昨シーズンは平均観客数第1位だったとか)、かつ中村さんの采配がいい、と思ってしまう。
bjリーグの場合、ヘッドコーチが変わると(選手も変わるが)、躍進するチームがある。
現在琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチである、桶谷大さんは、2007-2008シーズンまで大分ヒートデビルズのヘッドコーチだった。桶谷さんがやめた大分は、8勝44敗で、現時点で歴代最低勝率のチームになってしまった(bjリーグ公式サイト「2008-2009レギュラーシーズン 順位表(http://www.bj-league.com/html/schedule2008.html )参照。一方、就任先の琉球は、チャンピオン)。
優勝とは関係ないが、カール・ジョン・ニューマン・ヘッドコーチも印象深い。2007-2008シーズン(bjリーグ公式サイト「2007-2008レギュラーシーズン 順位表」(http://www.bj-league.com/html/schedule2007.html )参照) に新規参入のライジング福岡を有明に連れて行き(それも、上位の高松ファイブアローズに勝って)、さらにスポンサーが抜けて苦しんだ高松を2ケタ勝たせたのだから(bjリーグ公式サイト「2009-2010レギュラーシーズン 順位表」(http://www.bj-league.com/html/schedule2009.html )参照)。当時は無茶苦茶だと思ったが(「福岡は 注目されて うらやまし」( http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/37568095.html )参照)、今となってはオールコートプレスが懐かしい。
もちろん、前仙台ヘッドコーチで、京都ハンナリーズの浜口炎さんも。『琉球ゴールデンキングスの奇跡』(木村達郎、学習研究社、2009)に示唆されているが、仙台は必ずしも選手の個人的能力が高くないらしいが、浜口さんがうまくまとめていたようだ。
蛇足だが、元日本代表ヘッドコーチと、元カタール代表ヘッドコーチは、もっと奮起してほしいと注文する。
もちろん、bjリーグだけではなく、JBLもヘッドコーチの役割が大きいようだ。アイシン・シーホースの鈴木貴美一(きみかず)ヘッドコーチや、日立サンロッカーズの小野秀二ヘッドコーチは、ファンならだれでも知っている名将である(だけど、鈴木さんは、徳島でのFIBAアジアバスケットボール選手権で過去最低の8位になってしまった)。
しかし、今期に関して言えば、レバンガ北海道のトーステン・ロイブル・ヘッドコーチだろう。ポイントガードとビッグマンが抜けたのに(バスケの詳細は知らない。あくまでイメージ)、2012年3月9日時点で、17勝19敗の借金2(現在5位)。これは大健闘だろう。トヨタ自動車アルバルク(2006-2008シーズン。2期)のときは、勝って当然でヘッドコーチなど、と思ったものだが、レバンガをここまで勝たせたのは大したものだと、観てもいないのに思ってしまった。
世界中どこでもそうなのだろうが、バスケットボールにおけるヘッドコーチは、大切な人のようだ。
*文中一部敬称略