清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

本当に 国益なのか 靖国は

安倍晋三官房長官が4月に靖国神社に参拝したそうだ。私費で玉ぐし料を奉納するなど、「私的な立場での参拝」という形をとったそうだ(でも、「内閣官房長官安倍晋三」の署名は私的なのかなぁ。読売新聞東京本社版第13版1面参照)。

小泉純一郎内閣総理大臣も今年参拝するそうだし、政治家は意地になって靖国参拝しているように見受けられるが、本当にそこまでしなければならないのだろうか、疑問がある。理由は以下のとおり。

第1に、最高裁憲法判断には踏み込まなかったが、憲法学の有力な見解によれば、内閣総理大臣靖国神社参拝は靖国神社の信仰を促進し、また国との過度のかかわりあいを生じているので違憲だとされる(芦部信喜憲法」参照)。このように憲法違反の疑いがある行為をすることが、果たして日本国民のためになるのだろうか。

第2に、中国国民や韓国国民の感情を逆撫でにする(そりゃ、戦争当時の指導者が祀られれば感情的になるのは不当ではないだろう)ことが本当に日本の国益なのだろうか。もちろん両国とは領土問題が絡んでいるので、「政冷」なのはやむを得ない面もあるが、それに加えて問題点を増やすことに何の意味があるのか。経済関係に否定的・間接的効果はないのか。なお、ここで行かなければ中国や韓国の言いなりになるという議論もあるが、戦没者の追悼が出来なくなるわけではないし、行けなくなるのは靖国神社だけなのだから、そんなに重視する議論ではないと思う。

次期自由民主党総裁(=内閣総理大臣)は、自分の信教の自由を主張するだけでなく(小泉氏、武部氏のコメントは自分の信教の自由しか考えておらず、筋違い)、国民にとって最善の選択肢をとってほしいものである。