清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

税金を 払ってないのか フリーター

週刊新潮8月17日・24日号を立ち読みしていたら、こんな記事があった。すなわち、神田の古本街の近くで、フリーター全般労働組合がデモをやっていたという。もとは賃金や待遇の改善を訴えていたのだが、別の日にやったデモで逮捕者が出たらしく、その抗議の意味もあるという。

この事実だけなら別にどうと言うこともないのだが、問題はここからである。「江戸っ子の熊さん」なる人物を出し、「フリーターの労組だってよ。税金も払わねぇで何言ってやがる」と言わせ、労組員の「そういう見方を変えていきたい」旨の回答にも、「やり方を考えたら」と茶化しているのである。

この記事において私が問題視するのは、以下のことである。

まず第1に、「江戸っ子の熊さん」って、誰だ?

第2に、フリーターは本当に税金を払っていないのか。フリーターとは、15歳から34歳までの、 ▲▲襯丱ぅ函Ε僉璽箸両魴錣覇いている者(厚生労働省の定義)、◆↓,鵬辰┐董契約社員派遣社員(すなわち、非正規雇用全般。なお、,皚△盂慇犬伴臧悗禄釮)を言うのであるが、彼らが税金を払っていない根拠はこの記事から読み取れない。

第3に、仮に払っていないとして、その原因は所得が低いことであり、労働条件を定める使用者側が悪い。

第4に、フリーターが労働組合を結成したり、デモをすることを茶化していることについてであるが、仮にまったく仕事がなかった場合に失業者が団結したりデモをすることを批判できるだろうか(フリーターも失業者も税金は払っていない(フリーターに関しては疑問)のだから、同じである。すなわち、税金を払っていないからといって、団結したりデモをしたりすることを批判することはできない)

第5に、税金を払っていない他の者を批判すべきである。たとえば、ハリーポッターシリーズの翻訳者は収入が多く、かつ日本が生活の本拠(東京国税局の見解)なのに税金を払わないのはいかがなものか。

根拠のないことを書き、弱い立場の者を茶化したライター、その記事の掲載を許した編集長は、退職すべきである。そして、週刊新潮も廃刊にすべきである。