朝日新聞デジタル「ツイッター、返信する人を選べる新機能 中傷を防ぐ利点」(2002年6月9日18時49分)
によると、
ネット上での誹謗(ひぼう)中傷への対策で、ツイッター社はユーザーが投稿に返信できる人を事前に選べる新機能の検討を始めた。5月21日から一部で試行しており、効果を見極める。第三者の意見をもらう機会は減るが、悪口や中傷のほか、文脈を無視した返信を防ぐ利点があるという。
返信欄は大量の批判や非難が殺到し、いわゆる「炎上」の舞台になるケースも少なくない。不快な投稿を見ないで済むようにする「ミュート」などの機能と合わせ、安心して楽しめる環境を整える狙いという。
とのこと。
それにしても、インターネットで公にしておいて、批判や非難をスルーでできるのって、おかしくないか?
SNSがブログより優れているのは、批判や非難等を必ず本人に届けられることである(ブログであればコメントを求めない設定ができる。仮に誹謗中傷対策をしたいのであればそれしかない)。その長所を殺して、ユーザーを甘やかして、どうするの?
もちろん、SNS上の誹謗中傷をきっかけに自死したとすればお気の毒なことだ。しかし、だからといって、批判や非難をする権利を他者から奪うのは筋違いである。
昨今の動きでは、むしろ他者から批判・非難の権利が奪われないかをよりチェックしなければいけない状況である。