K-POPを聴く筆者が音楽ナタリー「佐々木敦＆南波一海の『聴くなら聞かねば！』 特別編/K-POPについて語ろう/急激な速度で進化を遂げるその音楽的魅力とは？」（佐々木敦/南波一海、2022年12月12日18時30分）
が面白かったので、以下、引用しつつ紹介する。
佐々木 （前略）最近のK-POP楽曲をいいなと思うのも、そういうところなんだよね。ダンスミュージックとして単純にカッコいい。（音楽ナタリー「佐々木敦＆南波一海の『聴くなら聞かねば！』 特別編/K-POPについて語ろう/急激な速度で進化を遂げるその音楽的魅力とは？」1ページ）
筆者がK-POPを聴くのも同じ理由である。なお、佐々木さんらの詳しい見解は、本文を読んでください。
佐々木 だから*1、どんどん面白いアーティストが出てくる。客観的に見て、今のK-POPシーンは本当に充実していると思う。新人でいうとaespa、IVE、LE SSERAFIMが瞬く間にトップグループに躍り出て。
南波 BLACKPINK以降の圧が強いビート感に対するカウンターというか、NewJeansみたいな新興勢力も現れて。シーン全体が面白い。
佐々木 NewJeansの登場はあらゆる意味ですごく衝撃だった。楽曲といいダンスといい、グループとしてのイメージの打ち出し方も、すごく斬新。（以下略）（同 1ページ）
ここの引用は概ね同意。NewJeansについては、2022年12月10日12時6分Yahoo！ニュースに配信された、朝鮮日報「NewJeans『Cookie』、NYタイムズが選ぶ『ベスト・ソング・オブ2022』入り…K-POPで唯一」を読んで、YouTubeで探してください。
筆者は、最近は圧の強いほうが好みなのであまりピンとこなかったが。
佐々木 とにかく過ちを犯したらほぼ一発でアウトだから*2。例えばアメリカだと一度罪を犯したとしても更生すればセカンドチャンスが与えられるよね。ヒップホップの世界にそれが顕著だけど。韓国の芸能界では一度の失敗が取り返しのつかないことになるから過酷だなと思う。（以下略）（同 2ページ）
これは、筆者はアメリカの方がいいと思う。人は過ちを犯す動物だと思っているので。ただ、グループ活動に向かない人がいるならば、やめるのはやむを得ないとも思う。
佐々木 あと可能性といえば*3、Kep1erの日本オリジナル曲「Wing Wing」は面白いなと思った。K-POPの日本語バージョンや日本オリジナル曲ってイマイチな仕上がりになってしまうことが多いんだけど、「Wing Wing」は本当によくできている。（中略）日本オリジナル曲ということでいうと、LOONA（今月の少女）の「LUMINOUS」もカッコよかったし、つい最近日本デビューしたSTAYCの「POPPY」もすごくよかった。
（YouTubeの動画、略）
南波 僕は、そもそも「K-POPの日本語バージョンってなんであるんだろう？」と思ってしまうタイプなんですけど、Kep1erの「Wing Wing」は新しいなと思いました。（以下略）（同 2ページ）
オリジナルには、YouTubeの動画が張り付けてあるので、読者に聴いてもらうとして、筆者は、「K-POPの日本語バージョンや日本オリジナル曲ってイマイチな仕上がりになってしまうことが多い」という佐々木のコメントや、「僕は、そもそも『K-POPの日本語バージョンってなんであるんだろう？』と思ってしまうタイプなんですけど」という南波のコメントに同意するものである。そんな筆者でも、K-POPアーティストの日本オリジナル曲を好きになることがあるので、最後に筆者が好きなK-POPアーティストの日本オリジナル曲を3つ挙げて終わりにする。ただしちょっと古いが。
（1）TWICE"BRAND NEW GIRLS"
新しいスタートにおける明るさと寂しさの混ざり具合が絶品と思うからである。歌詞はUta-Netで確かめてください。
https://www.uta-net.com/song/243712/
（2）TWICE"Fake&True"
正直年を取るとしんどい歌になるのだが、もし筆者が10代、20代でこれを聴いていたらおそらく一生TWICEを聴いていただろうという歌である。若い時は自分の可能性を信じるものと筆者は思うのでこの曲を挙げるが、読者はいかがだろうか。歌詞はUta-Netで。
https://www.uta-net.com/song/276055/
（3）Red Velvet"Swimming Pool"
歌詞（Uta-Netで確かめてください。
https://www.uta-net.com/song/268270/
）は、申し訳ないがそれほど感じないが、曲がカッコいい。蛇足を加えれば、TWICEの日本デビュー時より日本語がはっきりしているように聴こえるくらいだったから、Red Velvetのメンバーはおそらく、いわゆる歌唱力があると推定してしまった。そのときの曲は"#Cookie Jar"という曲なのだが、「筆者が好きなK-POPアーティストの日本オリジナル曲」に該当しないので、読者各自で探してください。
*文中敬称略。
