今週のお題「わたしのプレイリスト」
0.はてな利用規約等を確認したところ、「今週のお題」において、複数の投稿をしてはならないという趣旨の条文を発見できなかったので、再び「今週のお題」にチャレンジしてみる。
1.2021年5月27日、筆者はたまたまNHK総合テレビの「SONGS」を観ていたところ、徳永英明さんが出ていた。徳永さんはシンガー・ソングライターとして、J-POPに関心のある方なら誰でも知っていると思うが、浮き沈みの激しいJ-POP業界ゆえ、売れなくなった時代があった。そこでの起死回生の一打が「VOCALIST」シリーズ(ユニバーサル・シグマ)だったという。その徳永さんいわく、「日本(のポップス界。筆者補足)にはカバー文化がない」とのこと(発言趣旨)。
先ほど補足したのは、ジャズやクラシックの世界ではカバーは当たり前だからだが、たしかにJ-POP業界ではカバーの評価はそれほど高い印象がないので、徳永さんの言ったこと(趣旨)は正しい。その徳永さんの「VOCALIST」シリーズ、ならびにMay.Jさんがカバーブームを引っ張ったというのが筆者の印象である。
徳永さんのカバーで印象に残っているのは、当時は「歌謡コンサート」(NHK総合。現在は「うたコン」)だったと記憶しているが、そこで歌われた「寒い夜だから」である。trfの曲だが、trfとは違う味わいがある、素晴らしいカバー曲であった。
ところで、筆者が感銘を受け、読者にも参考になると思うので、片岡大志『独学シンガーソングライター 歌作り気づきノート』(シンコーミュージック、2019.Amazonのサイト上の表記に従った)p38にある、「カバー三原則」を紹介しよう。
①(番号は筆者が振った)継承(名曲のこと。片岡さんの定義では「発表から20年間を過ぎても多くの音楽ファンから歌えてカバー演奏され続けている楽曲 」
②紹介(隠れた名曲のこと。片岡さんの表現では「『自分しか知らない名曲』」。筆者であればBAJI-Rの「paradise」となろうか)
③独自性(ダメなのは、片岡さんの表現を借りると、「『オリジナルを聴く方がいいや』と思わせるもの」)
筆者の評価としては、①はそれほど重視せず、②は私の知る限りほとんどなく、③が重要となるが、徳永さんの「寒い夜だから」は③があると思うので、YouTube Musicにあるのを紹介する。
2.先ほど「徳永さんの『VOCALIST』シリーズ、ならびにMay.Jさんがカバーブームを引っ張ったというのが筆者の印象である」と書いた。筆者の好みが入るが、石嶺聡子さんがブームに乗るということはなかった。石嶺さんには、喜納昌吉とチャンプルーズの「花~すべての人の心に花を」のカバーなど、結構いいカバーがあり(YouTubeで「石嶺聡子」で検索した結果を示すので、読者の皆さんで探してほしい。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%9F%B3%E5%B6%BA%E8%81%A1%E5%AD%90
)、とりわけ2014年9月24日に発売された「洋灯(らんぷ)~nostalgia tomorrow」は絶品だが(筆者のAmazonレビューは
https://www.amazon.co.jp/review/RCX56H65D0SLS/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=B00L6HVGCM から)、ちょっと遅かったからか、流れに乗ることがなかった印象。「洋灯(らんぷ)(略)」はSpotifyのWeb Playerにあったのでそのアドレスを示す。
https://open.spotify.com/album/5zNulopGxyuKwFaVVDocXH なお、本来は曲で示すべきだが、アルバムのタイトルがある一方で、筆者がメインに使っているYouTube Musicにはなかったので、Spotifyのアドレスを示した次第である。
3.最近の筆者が聴く音楽はもっぱらK-POPだが、K-POPの世界にもカバーはある。ビリー・アイリッシュさんの「bad guy」を筆者が初めて知ったのは、Mカウントダウン(日時失念)における韓国のアーティストのカバーである。カバーを聴いて筆者はアイリッシュさんのバージョンをさがしたものだ(これも趣旨で恐縮だが、カバーを聴いてオリジナルをさがすのも楽しみというのが徳永英明さんが紹介したカバーの楽しみ方である。NHK総合「SONGS」2021年5月27日放送分)。というわけで韓国のアーティストのカバーは成功である。
K-POPの世界でどれだけカバーソングがあるかはわからないが、筆者が感銘を受けたカバーを紹介する。それは3YEのメンバーである하은(HAEUN)さんの「FAME」である。最初聴いたとき、力強いボーカルに魅かれ、オリジナルをさがしたものである。オリジナルは読者の皆さんで探してもらうこととして、当ブログでは하은さんの「FAME」のYouTubeにある動画のリンクを貼っておく。
4.以上、独断と偏見で紹介したが、聴いて損はないはずですので、読者の皆様でお確かめを。