今年から(第19回から)、東京ジャズ(https://tokyo-jazz.com/)は、5月開催となった。来年の予定を把握していないが、おそらく5月第4日曜日(今年は5月24日)とその前日となるのだろう。
その東京ジャズ、残念ながら、新型コロナウイルス感染防止のため、中止に。その代わりとして、「TOKYO JAZZ +plus LIVE STREEM」が、YouTubeにおいて配信された。
結構印象に残ったイベントだったので、その一部(2点)をレポート。
まず第1点。5月23日か5月24日か忘れたが、(以下趣旨)東京ジャズは、「TOKYO JAZZ +plus」として生まれ変わるのだそうで、今までに比べてジャンルの枠にとらわれないようになるのだという。筆者は仙台在住だが(過去ログを見ればわかる)、仙台の勾当台公園近辺で行なわれるジャズのイベントは2つあり、そのうち「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(http://www.j-streetjazz.com/)は、今回からの東京ジャズのようにジャンルにとらわれないイベントになっている。もう1つの「ジャズプロムナードin仙台」(https://www.facebook.com/jazzprosendai/)は、前述の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」がジャズのウェイトを減らしたので新たに立ち上げたイベントである。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
参照。ジャズのイベントをどうするかはいろいろあるが、仙台人的には、東京ジャズも定禅寺に倣ったか、ということになる。何せ日本経済新聞のアンケートで東京ジャズより評価が高かったからなぁ。NIKKEI STYLE「音楽に包まれる休日 街ごと楽しむジャズフェス10選」(2019年7月7日)参照。
第2点。5月24日のライブストリームに、音楽評論家の柳樂光隆(なぎらみつたか)さんが登場していた。柳樂さんは、次世代のジャズメンは、ヒップホップが生まれた時から存在する世代の人であり、ジャズがヒップホップの影響を受けて変貌し、またジャズの変化が他の音楽に影響を与える、という趣旨のことを言っていた。
これを聴いて筆者は以下のような思いをめぐらした。
J-POPって、意外とヒップホップの影響を受けていないのではないか、と。
もちろんその影響を受けているアーティストもいるだろうし、Jヒップホップというジャンルがあることも承知している(YouTubeの検索窓で「Jヒップホップ」で検索した結果は、https://www.youtube.com/results?search_query=J%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%97 )。
しかし、J-POPのメインストリーム(筆者の主観)で、ヒップホップ的な音楽をあまり見ないのは気のせいか。
一方、アジアのポップスで最近世界的に人気が出ているBTS(防弾少年団)は、ヒップホップグループである。筆者の見るところ、K-POPのグループダンスは、ヒップホップの影響を受けていると思われるものが多い。
ヒップホップだからいいわけでもないし、K-POPがJ-POPより優れているというわけではないが(ただ、最近の音楽において筆者の好みはK-POP)、ヒップホップの影響をあまり受けていないように見えるところが、最近のJ-POPがメインストリームから外れている一因ではないか、と思ってしまった。
上記の筆者見解は、立ち読みレベルで恐縮だが、NOBU・著『英語で歌えば上手くなる』(アルファベータブックス、2017)と同趣旨(J-POPの作り手が洋楽をあまり聴かないので世界の主流から外れて発展している)なので、その本も紹介しておく。
ともあれ、音楽についていろいろ考えられた、有益な2日間であった。