清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

K-POP 絶対認めぬ 日本かな(2。産経NEWS編)

 実は、以下に紹介する記事に取り上げられている、BTS防弾少年団。以下「BTS」と表記)の”Dynamite”

www.youtube.com

、まだ聴いていないが、本エントリーに影響はないと思っているので、以下に紹介する記事とともに取り上げる。

 

産経NEWSのウェブサイトにある、岡田敏一・大阪文化部編集委員の「【エンタメよもやま話】BTS全米1位、嵐も追随する快挙の意外な内幕」(2020年9月18日11時。以下①)

www.sankei.com

が、BTSK-POPも何ら理解していない人が書いた、極めて悪質な記事だという話。以下、引用しつつ検討する。

 

(BTSの新曲”Dynamite”は。筆者補足)8月21日に配信シングルとして発売されたのですが、初めて全編英語の歌詞に挑んだこともあってか、どう聞いてもK-POP(韓国のポップスやロックといった大衆音楽)には聞こえない、というか、従来のK-POPのヒット曲のクオリティを遥(はる)かに凌駕(りょうが)しています(①)

とのこと。

 

たしかに筆者は”Dynamite”を聴いていないから上記引用のことはあり得るが、これがおかしいことは岡田さん自身が証明している。以下も引用しつつ検討する。

 

彼らの新曲「ダイナマイト」ですが、実は作詞作曲を担当したのは韓国人ではなく、英国人のほぼ無名のソングライターコンビとあって、欧米ではいま、この2人に大きな注目が集まっているのです(略)

(以下、2ページ目)

BTSをはじめ、米のヒットチャートをにぎわせているK-POP勢ですが、それもそのはず。多くのヒット曲は米の実力派の音楽プロデューサーやソングライター・チームが手掛けているのです。(略)

(以下、3ページ目)

加えて、BTSの「Boy With Luv(ボーイ・ウィズ・ラヴ)」(2019年)や「On(オン)」(2020年)、韓国人、日本人、台湾人の計9人で成る多国籍女性グループ、TWICE(トゥワイス)の「Trick It(トリック・イット)」(2019年)などを手掛けた裏方チーム「メラニー・フォンタナ(ソングライター)&リンドグレン(音楽プロデューサー)」や、ブラックピンクの「Kill?This Love(キル・ディス・ラヴ)」などを手掛けた米の女性ソングライター、ベク・ボーンさんらの仕事ぶりを紹介。(①) 

 

 あれ、さっき書いたじゃないか、BTSの新曲は「従来のK-POPのヒット曲のクオリティを遥(はる)かに凌駕(りょうが)しています」(①)って。

 

さては岡田さん、K-POPを絶対に認めたくないからって、わざと貶めるように書いたね?岡田さんの差別意識か、それとも狭量ゆえか?

 

実際のBTSは、自作曲もある(だから、「多くのヒット曲は米の実力派の音楽プロデューサーやソングライター・チームが手掛けている」(①)だけではない。NHKホームページ「SONGS」第457回BTS

https://www6.nhk.or.jp/songs/prog.html?fid=180428

)には「自分たち自身の思い・経験を投影させた最先端のヒップホップ・サウンドで紡がれる楽曲と」とある)。従って、BTSに限れば、「従来のK-POPのヒット曲」に自作があり、それがヒットしたので(ビルボード200で1位になったこともある)、”Dynamite”のような楽曲も提供してもらえるという一面がある。また、BTSに限らなくても、「従来のK-POPのヒット曲のクオリティ」で、TWICEやBLACKPINKもヒットしているのである。

 

また、楽曲だけではなくパフォーマンスも売っているわけで、韓国人メンバー(だけではないが)の優れたパフォーマンスもヒットの一因と言わざるを得ないだろう。

 

岡田敏一さんの頭の中は、おそらく(アメリカは素晴らしい、韓国はクソ)なのだろうが、それゆえに現実を直視できず、矛盾したことを書いてしまったようだ。