清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

杉田水脈 今度は「女 嘘つきだ」

杉田水脈さんがまた世間をお騒がせしたようだ。というわけで、というわけで、アメーバブログ杉田水脈(すぎたみお) オフィシャルブログ』から2本検討しよう。

 

①「「一部報道における私の発言について」」(2020年9月26日14時時41分56秒)

ameblo.jp

 

②「内閣第一部会・内閣第二部会合同会議に於ける私の発言について」(2020年10月1日12時23分40秒)

ameblo.jp

 

まず②。

 民間団体の女性代表者の例を念頭に置いた話の中で、嘘をつくのは性別に限らないことなのに、ご指摘の発言で女性のみが嘘をつくかのような印象を与えご不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます

、筆者の調査不足(具体的には音声データ未入手)という非難は甘受するも、上記引用が言いたいことだったと思う。

 

というわけで、例えば、デイリースポーツ「 杉田水脈議員「女性はいくらでもうそをつける」発言が物議、福島議員「差別と偏見」」(2020年9月25日)

www.daily.co.jp

にある(、単に)

 被害者を蔑視する発言

 という非難(性犯罪被害者の女性は嘘をつく)は該当しないと直感的に判断する。

 

次に①を検討しよう。

 まず、報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(「女性はいくらでも嘘をつく」)はしていないということを強く申し上げておきたいと存じます。

私が出席しておりました内閣第一部会・内閣第二部会合同会議では、男女共同参画の来年度要求予算額についての説明がありました。

男女共同参画の要求額が今年度の2倍となっており、その中で「女性に対する暴力対策」への比率が高かったことを受け、以下のような内容の発言をいたしました。

かねてより申し上げているように、私は女性への暴力はあってはならず、許されない犯罪だと考えており、暴力を振るった加害者はきちんと罰せられることで再発を防ぐべきであり、その為には警察の関与と連携は不可欠であると考えています。

被害者が民間の相談所に相談をして「気が晴れました」で終わっては、根本的な解決にはなりません。
警察の中に相談所を作り、女性警察官を配置することで敷居を下げ、相談しやすくすることができるのではないか、また、それが警察における女性活躍にも繋がるのではないかということを申し上げました。(①)

 

まずここから(不勉強だから議員辞めろよ)と言わざるを得ないんだよなぁ。と言ってもこれは当方も同じで、従ってYahoo!ニュース個人、小川たまか「「女性はいくらでもうそ」は言ってない? 杉田水脈議員の弁解ブログが輪をかけてひどい理由」(2020年9月27日12時37分)

news.yahoo.co.jp

を挙げておく(筆者なりに少々調べたが、検索でアクセスできる程度の話なので、杉田さんの不勉強をとがめることに問題はない)。

 

おそらく、杉田さんが言いたいのは、以下のくだりであり、報道からスポッと抜け落ちている。

 慰安婦問題と女性に対する暴力は全くの別問題ではありますが、一方で民間団体の関与という点においては、韓国の挺対協が「聖域」になってしまって、長年誰も切り込めなかった期間の公金の不正利用などの問題が次々と発覚していることもあり、日本でも同じ問題が起こる可能性を懸念する声もあります。(①)

 そもそも「慰安婦問題と女性に対する暴力は全くの別問題」から間違い。『デジタル記念館 慰安婦問題とアジア女性基金』「慰安婦とは」(2020年10月2日アクセス。

https://www.awf.or.jp/1/facts-00.html )によると、

 いわゆる「従軍慰安婦」とは、かっての戦争の時代に、一定期間日本軍の慰安所等に集められ、将兵に性的な奉仕を強いられた女性たちのことです

 とのこと。集められた人全員が同意に基づいているという根拠がないのだから「女性に対する暴力」の問題として慰安婦問題とまったく同じである。単なる女性一般や日本の性犯罪被害者蔑視ではなく、日本にとどまらない被害者蔑視である。それは「一方で民間団体の関与という点においては、韓国の挺対協が「聖域」になってしまって」(①)と、それこそ現在の日本に関係のないことを言ったと杉田さんが主張しているところからもわかる。これに関しては、能川元一さんの、2020年9月28日14時47分のツイートからヒントを得たので、挙げておく。

 

というわけで、杉田水脈流の慰安婦理解が間違いで、おまけに刑事政策学について不勉強だったことが事の本質と筆者は考える。