ネットサーフィンをしていたら、以下のツイートを発見した。dia feliz(@diafeliz_laten)さんの、2022年11月7日14時35分のツイート。
私もKPOPファンだが、日本のKPOPファン達には日韓の社会問題や歴史問題に無関心や無知な人達が結構いるのに愕然。韓流や韓国好きなら韓国の社会問題や自国や韓国の歴史を知らないとまずいと思うよ。韓国行った時や韓国人に対してトンデモ発言したらドン引きされると思うし
— dia feliz (@diafeliz_latin) 2022年11月7日
こういう類の主張は結構多い。例えば、東スポWEBに載った「橋下徹氏 自身の子供がBTSにハマり苦悩「歴史知らずに『好き』ならいいのか…」」(2020年12月18日20時18分)
によると、
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が(2020年12月。筆者補足)18日、毎日放送「ミント!」に出演*1。子供たちがK-POPにハマり頭を悩ませていることを明かした。
(中略)
「で、子供たちに言ったわけ『韓国のこれ大好きなのはいいけど、ちゃんと日韓の歴史勉強してね』って。(略)」と語った。
橋下氏はエンタメとは歴史を学んだ上で向かうのが当たり前だと思っていたが、子供たちは聞く耳を持たず「好き」の感情が先走っており、いまや韓国自体のファンに。(以下略)
だという。
また、以前筆者が読んだ『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』(加藤圭木・監修、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール・著、大槻書店、2021)の内容もそうであることにつき、筆者は「内容は いいが「モヤモヤ」 残る本」というタイトルで、Amazonのサイト上でレビューをアップしているので、それもご一読ください。
筆者は、K-POPに興味があろうがなかろうが日朝関係史や朝鮮史に興味を持つべきであると思うので、本エントリーで取り上げたツイート、記事、本の内容に不満を持つものである。
もしK-POPと絡めて日朝関係史や朝鮮史を学ぶべきだとしたいなら、K-POPの楽曲と歌詞を取り上げてほしい。このような楽曲を知るには日朝関係史や朝鮮史の理解がないとダメだ、というのなら聴くが。なお、筆者が知る限りでは、そういう楽曲はほとんどない。少々ズレるが*2、あえて指摘すると、Tae Jin A"Mr.KIM SEONDAL(김선달)"くらいか。YouTube Musicにあるので、聴いてください。
https://music.youtube.com/watch?v=lK3PULoqTPs
なお、김선달(キム・ソンダル)については、『痛快!!キム・ソンダル―弱者の味方、天才詐欺師』(韓 丘庸・監修、海風社、2010)という本もある。筆者未読だが、興味のある方はご一読を。なお、Tae Jin A"Mr.KIM SEONDAL(김선달)"は、映画の主題歌である。
というわけで、筆者は、ゴエモン(@goecat_2002)さんが2020年12月18日20時48分のツイートに賛成することを表明して、このエントリーを終わりにする。
橋下徹氏 自身の子供がBTSにハマり苦悩「歴史知らずに『好き』ならいいのか…」(東スポWeb)#Yahooニュースhttps://t.co/7HVRz8ZLNg
— ゴエモン (@goecat_2002) 2020年12月18日
なんで、今のエンターテイメントにはまるのに、歴史の勉強しなくてはならないのか
俺らがビートルズにはまるころに、イギリスの歴史なんて勉強してたのかと