まずはこのツイートを。
文在寅大統領の報道で、日本の嫌韓論者たちは「ついに“総スカン”」とか「いよいよ“万事休す”」とか言ってばかりいるが、いったい何年たったら「ついに」とか「いよいよ」が実現するのか?
— Shin Hori (@ShinHori1) 2021年6月2日
→https://t.co/9XCKuPJzgO
まずアカウントの主である堀新(ほり しん)さんは、ベリーベスト法律事務所所属の弁護士で*1、『13歳からの天皇制』(かもがわ出版、2020)の著者である。従って、それなりに信用していいと判断する。
文在寅(ムンジェイン)大統領に対する否定的評価の見出しを、これでもか、と示してくれる、いいツイートであった。
筆者はRSSリーダーを使っているが、それでも、とりわけ現代ビジネスやダイヤモンド、ならびにYahoo!ニュースあたりで同様の見出しが結構流れる。従って、最初に紹介したツイートを見て(なるほどな)と思ったものだ。
ところで、堀さんのツイートを見て思い出したのは、ルワンダ虐殺のプロセスに似ているということである。
にある「メディア・プロパガンダ」を見ると、メディア・プロパガンダがルワンダ虐殺を引き起こした一因であることが理解できよう。
関東大震災時に朝鮮人等を虐殺した過去を持つ日本国だが、堀さんが紹介した記事から同様のことが起こるとは考えにくい。しかし、自由主義・民主主義を是とするいわゆる西側社会において、文在寅・大韓民国大統領が国際的に悪い意味で影響を与えているというのは見たことも聞いたこともないが(せいぜい朝鮮民主主義人民共和国に対するビラ配りの規制くらいか)、堀さんのツイートを見てみると大韓民国に対して不正確に悪いイメージが付きそうで怖く感じる。