読売新聞が制定している日本スポーツ賞(今年で56回目)のグランプリ(大賞)に荒川静香さん(日本スケート連盟推薦)、特別賞にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表チームが選ばれた(右記の読売新聞のサイト参照。http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20070111it11.htm?from=top)。
これに先立って、各団体が推薦した、優秀選手、ならびに優秀団体が今日の読売新聞朝刊スポーツ面20ページ(仙台では)に載っていた。これについて気づいたことを書いてみたい。
まず、いい推薦は、日本サッカー協会の「ワールドカップドイツ大会日本人審判団」。天皇杯を連覇し、Jリーグを初制覇した浦和レッドダイヤモンズではなく、選手でもチームでもない人に感謝の気持ちをこめて(?)推薦したことに感動した。
ダメな推薦は2つ。1つは、竹下佳江さん。もう1つはバスケットボール世界選手権男子日本代表。以下、理由を述べる(なお、以下の記述は竹下さんやバスケ男子日本代表を非難する趣旨ではなく、推薦者を批判する趣旨である)。
まず、竹下さんの場合は、そもそもバレーボール世界選手権女子大会のMVP受賞が妥当かどうかから考えなければならない。6位のチームの人が、いくら活躍したとはいえ「モスト・バリュアブル・プレーヤー」(MVP=最も価値のある選手)でいいのだろうか。数値からみれば当然なのだろうが(ベスト・セッター賞受賞から推測。数値の確認はしていない)、釈然とはしない。替わりに、私なら24年ぶりに世界選手権で8位に入賞した男子日本代表を推薦するだろう。もっとも、推薦しないだけ男子代表の期待が大きいということなのだろうけれども。
次は、バスケットボール男子世界選手権代表。推薦趣旨は「開催国として8年ぶりに世界選手権に出場し、グループラウンドではパナマ戦で勝利を挙げて、43年ぶりの白星を飾った。決勝トーナメント進出はならなかったが、強豪国相手に実力を発揮した。」(以上、読売新聞朝刊より抜粋)とのこと。しかし、疑問点続出。第1に、「世界選手権に出場」といっても、「開催国」だから当然。第2に、グループ戦で43年ぶりの勝利といっても、格下のパナマだから(パナマの関係者には申し訳ない)ある意味勝って当然(もっとも、本当は一発勝負だから勝つかどうかはわからないが)。第3に、開催国で史上初めて「決勝トーナメント進出はならなかった(8強入りしなかった)」のだから、威張れない。第4に、「強豪国相手に実力を発揮した」のならば、最大18点のリードがあったニュージーランド戦は負けるはずがない(右記の私の記事参照。http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/18178851.html )。
替わりに、私なら、頼みもしないのに(推薦団体は日本バスケットボール協会と推測する)韓国のプロバスケットボールのKBLのチャンピオンチーム、サムソン・サンダーズと試合をし、大阪で5,000人以上集め(一説によると、去年3月のVリーグのファイナル、サントリー・サンバーズvs堺ブレイザーズよりお客さんが入ったそうだ)、サムソン・サンダーズに1つ勝った(ちなみに、つい最近のアジア大会で、日本代表は韓国代表に負けた。もっとも、KBLのレヴェルは把握していない)大阪エヴェッサを推薦するだろう。
そのほかにも、いろいろなスポーツでいろいろな選手が活躍していたんですね。他のスポーツももっと興味を持とうと思いつつ、筆をおく。