奥谷発言に一理あるという趣旨のことを書いたが(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/31675110.html )、この記事はその続き。
1、まず、祝日の趣旨を広辞苑(第4版)、国民の祝日に関する法律、ウィキペディア(海の日のみ。http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B5%B7%E3%81%AE%E6%97%A5&oldid=9984554)
で調べると、
元日(1月1日)→年のはじめを祝う日
成人の日(1月の第2月曜日)→成年(満20歳)に達した男女を祝いはげます日。
建国記念の日(2月11日)→四大節(新年、紀元節、天長節(天皇誕生日)、明治節(後に加えられた))のうちの紀元節。神武天皇即位の日とされる。
春分の日(3月21日頃)→もとの春季皇霊祭(毎年春分、秋分の日に天皇が皇霊殿で行う皇霊(歴代の天皇の神霊)の大祭。現在は天皇の私事)。自然をたたえ生物をいつくしむ日。
昭和の日(4月29日)→いわば昭和節。激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日。
憲法記念日(5月3日)→憲法の施行を祝う日(1946年11月3日公布、その6ヵ月後に施行。日本国憲法第100条第1項)。
みどりの日(今年から5月4日に)→自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日。もっそも、創設時は昭和の日の反対を避けるための祝日だった。
こどもの日(5月5日)→もと端午の節句。近世以降は男子の節句とされる。
海の日(7月の第3月曜日)→もともとは、明治天皇が「明治丸」で横浜港に寄着した日。現在の法律では、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日とされる。
敬老の日(9月の第3月曜日)→老人を敬う日。
秋分の日(9月23日頃)→もとの秋季皇霊祭。祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日。
体育の日(10月の第2月曜日)→東京オリンピック開会記念日。
文化の日(11月3日)→旧明治節。
勤労感謝の日(11月23日)→もと新嘗祭(天皇が新穀を天神地祗にすすめ、また、親しくこれを食する祭儀)。
天皇誕生日(現在は12月23日)→現在も残っている天長節。
2、どのように祝日を見直すべきか。
休めるのだから、多ければ多いほどいいというのも一理あるが、それなら全部祝日にすべきなのか、ということになるので、祝日はある程度あればいい。それを前提として見直しを私なりに検討すると、
(1)不要な祝日
昭和の日、みどりの日、海の日、文化の日。昭和の日と文化の日は、これを認めると旧天皇誕生日すべてを祝日にしなければならないという懸念があるから(何らかの基準を設定したほうが良い。もっとも、明治天皇と昭和天皇のときに憲法ができたということなのか)。みどりの日と海の日は、いまいち趣旨がよくわからないから。
(2)加えるべき祝日
。碍遑各釮里劼覆泙弔蝓この男女平等の世の中で、女児を祭る日が祝日でないのはおかしい。
■慣遑横呼釮離汽鵐侫薀鵐轡好街嶇他鯡麋効記念日。占領を解かれた日は当然祝日にすべき。
5月1日のメーデー。労働者の祭典なのだから、休みにすべし。なお、これは西洋の5月祭やアメリカの示威運動の日だから不適当だという反論はあるかもしれない。なお、△鉢により、昭和の日、ならびにみどりの日をなくしても、ゴールデンウィークは継続される(国民の祝日に関する法律第3条第3項によると、その前日及び翌日が「国民の祝日」である日は休日だから。ついでに言うと、仮に憲法改正があっても、すべて5月3日を施行日とすべきだ)。
ぃ厳遑隠菊釮僚戦記念日。この日以降、日本国は戦争状態にないということと、盂蘭盆だからというのが理由。
ィ隠卸遑横菊釮離リスマスは現在の祝日(元が神道行事のものが多い)、ならびに8月15日との兼ね合いから祝日にすることは考えうる。
(3)ハッピーマンデーは、3連休を増やすという意味ではいい試みだが、祝日の意味をあいまいにし、学校教育にも弊害が出ているので(土日休みのうえに月曜日の休みも多い)、やめることも検討すべきだ。