清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

新潮と 青沼(陽一郎)さんが 失格だ

光市母子殺害事件について、また読むに値しない記事が(なら、取り上げるなよ、という批判は甘受します)。

週刊新潮10月11号のp52,53に、光市母子殺害事件における、今枝弁護士と橋下弁護士の場外バトルが載っていた。大まかな内容は、橋下さんの見解に沿って、今枝さんが弁護士のみならず「人間失格」だというもの。

今枝さんが「人間失格」かどうかは今枝さんのブログを見てから判断することとして(テレビで見た限りではそうは思わない。むしろ、橋下さんのほうが「人間失格」と思うことがある。橋下さんのブログを拝見した上での判断である)、あえて先走ってみるとするか。

唯一といっていいほど取り上げるに値するのは(あとは、今枝さんに対する一方的罵倒に過ぎない)、週刊文春の法廷傍聴記でおなじみ、ジャーナリストの青沼洋一郎さんの、以下の趣旨のコメント。

「遺族感情を逆撫でにした結果、被告(人)に不利益を及ぼす」

たしかに、今枝さんのように説明しようとすると、遺族感情を逆撫ですることは起こりうる。しかし、これは、橋下さんに対する批判に用いたほうが良かった。理由は以下の2点。

第1に、このようなことが予見しうるので、被害者遺族や世間に対する説明義務ということを言わなければよかったからである。この件も橋下さんに問題がある。

第2に、かぎカッコ内の理由により、第1審、第2審の弁護士が殺人罪や強姦致死罪を認める戦術をとったというのが合理的だからである。これを説明するのが弁護士としての橋下さんの仕事である。ついでに言うと、最高裁で第1審、第2審が否定されたので、新たな情状証拠を出すのも難しく、事実を争う気になることも、想定しうる。

このようなことも想定できずに、出版物で侮辱した、週刊新潮さん、ならびに、青沼陽一郎さん、あなた方こそ、雑誌、ならびにジャーナリスト失格ですな。

なお、法廷傍聴記で一言。これは本当は難しいのだ。見たまま書くと、どちらかに偏ってしまうからである(無罪が推定されるべきで、そうなると、被告人に不利に書くのは好ましくないから)。傍聴記の発表は、判決言い渡し後のほうがいいのではないかと思ってしまう(もっとも、表現の自由(憲法第21条)との兼ね合いから、無理か)。