今日、パシフィックリーグのクライマックスシリーズに決着がつく。また、セントラルリーグのクライマックスシリーズ・第2ステージが始まる。また、男子プロバスケットボールのbjリーグも11月1日(アメリカのプロバスケットボールNBAは10月30日(現地時間)開幕。日程はこれを意識しているのかな)に開幕する。これらのスポーツのプレーオフ制度は、アメリカの真似である。面白くていいのだが、クライマックスシリーズ、bjリーグ、ともに、私には疑問に感じるところがある。
まず、クライマックスシリーズについて。6チーム中上位3チームも出られるのでは、ペナントレースの価値が下がるのではないか(今年から、リーグ優勝チーム≠日本シリーズ出場チームになったが、賞金などはどうなのだろう)。あと、上位チームのアドバンテージも疑問である。すなわち、.押璽爐砲いては引き分けだけというのが疑問であり(無制限の延長にすべき(アメリカではそう)であり、1勝のアドバンテージを与えるべきだ)、⊂絨魅繊璽爐離曄璽爛押璽爐世韻覆里如下位チームのファンの方に負担をかけている点で疑問である。
次は、bjリーグ。今年のプレーオフは、.ΕД好織鵐ンファレンス(大阪エヴェッサ、高松ファイブアローズ、ライジング福岡、大分ヒートデビルズ、琉球ゴールデンキングス)と、イースタンカンファレンス(仙台89ERS、新潟アルビレックスBB、富山グラウジーズ、埼玉ブロンコス、東京アパッチ)のそれぞれの優勝チーム2チームと、各カンファレンスの2位と3位のワイルドカードゲーム1試合の勝利チーム2チームで争われるという。これも、3位のチームに対して不利にならないので(おまけに一発勝負なら、下位チームの勝利は十分ありうる)、レギュラーシーズン軽視の方式で、いただけない。
本場アメリカMLBは、3つの地区の優勝チームと、2位の最高勝率チーム(ワイルドカード)の4チームでポストシーズンを争う。NBAは、2つのカンファレンスの3つのディヴィジョンの優勝チームと、それぞれのカンファレンスの残りの上位5チームがプレーオフに進出できる。ともに、アドバンテージはないが、日本に比べ、選び方は公平に思える。
アメリカの真似をして盛り上げるのはいいが、公平性からすると、アメリカにはかなわない。NPB、及びbjリーグは、改善を検討すべきである(NPBなら、ホームアンドアウェイ制で、上位チームにアドバンテージを与える。bjリーグなら、カンファレンスに関わらず勝率上位2チームを出場させる)。
*お詫び
NBAのプレーオフは16チーム(イースト、ウエスト各8チーム)も出られて、その上アドバンテージもないので(その代わり、4戦先勝制。大数の法則により、一発勝負より実力のあるチームが勝ちやすい。「大数の法則」について、谷岡一郎『ツキの法則』(PHP新書)参照)、プロ野球のクライマックスシリーズに対する批判の一部は正当でありませんでした。お詫びします。なお、改善策の検討についての私見は変更しません。