清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

犯罪と 貧困論ずる 難しさ

長崎県佐世保市で起こった銃乱射事件で、死亡した被疑者が無職だったこともあり、今日の讀賣新聞1面「佐世保乱射(下)」でも、犯罪(銃乱射)と貧困(厳密に言えば就職などの社会のレールに乗っていないこと)を絡めた論調になっている。

犯罪と貧困を絡めて論じるのは古今東西ある(代表的なのは、リストの「最良の社会政策は最良の刑事政策である」)。良質なものは(前述のリストのはそう)社会をより良くするために役立っている。しかし、上述の讀賣新聞にコメントを寄せている山田昌弘さんのような論述だと(たとえば、『希望格差社会』(ちくま文庫))、かえって偏見を深めかねないので(「負け組の絶望感が日本を引き裂く」ですからね。この表現からは問題意識のかけらも感じられない。読んでみたが内容もそう)、難しいものだ。