清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

終身雇用が 望ましいならば やむないよ

今日の読売新聞朝刊社会面29頁(仙台では)によると、法科大学院の社会人の入学割合が、開校時の2004年から4年連続で前年を下回ったという。

上記の記事からデータを示すと、2004年度は48.4%、2005年度は37.7%、2006年度は33.3%、2007年度は32.1%、2008年度は29.8%だという。

上記の記事からは人数がわからないので、社会人に人気がなくなっているかは断言できないが、人気がなくなっているとすれば、次の2点が考えられる。

第1に、法科大学院に進学して法律家になりたいと思った人は、開校当時に入学してしまっていることが考えられる。一般論として、年齢を重ねたり、社会に出たりしてからのほうがモチベーションが高いとされているので、この理由が的外れとはいえないと思う。

第2に、企業サイドが終身雇用の維持を謳っていることである。平成の大不況が終わっても、終身雇用は崩れなかったのだ。このような状況下で、会社をやめて法科大学院に通学しようとするのは、金銭的(学費が高い)、キャリア的(5年以内に新司法試験に受からなかったら、キャリアとして評価されるか未知数)にリスクが極めて高いということなのだろう。

特に第2の理由により、設立の趣旨が社会に浸透していないことは、設立に携わった人には歯がゆいだろうが、やむを得ないことである。もっとも、理念よりお金が大事な学者先生のこと、入学定員が満たされればいいということなのだろう。