清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

bjにも アドバンテージが あるからか

読売新聞2008年12月18日朝刊18頁(仙台では)によると、「バスケットボールの「トップリーグのあり方検討委員会」が17日都内で開かれ、協会傘下の日本(バスケットボール―清高補足)リーグ(JBL。以下はこの呼称を用いる)幹部と独立プロの(日本プロバスケットボールリーグ。通称―以上清高補足)bjリーグ(以下はこの呼称を用いる)幹部等が、国内トップリーグの将来像について議論を交わした」という。

私がJBLの立場なら、そもそも検討委員会をしないことを考えるから(bjは勝手に潰れろよ!)、検討委員会を開いたことには、JBL側に敬意を表したい(もっとも、後述asahi.comによれば、協会の呼びかけだそうだが)。

ただ、このような委員会が開かれていることからすれば、bjリーグ側にも、何らかのアドバンテージが現時点で生じているのではないか。

その前にまずJBL側のアドバンテージを。

懸念された選手の流出がないことか。本の世界では、明らかにJBLが優勢である(『月刊バスケットボール』をはじめとした雑誌しかり、単行本(技術書)しかり(bjの方は埼玉ブロンコスの本ぐらいだろう)。このことから、マスメディアは、一部を除いて(?)、JBLを上と見ていると推測してよい)。

次に、bjリーグのアドバンテージを。

まずは観客動員やファン。たしかに、今日明日のトヨタ自動車アルバルクvsリンク栃木ブレックスはチケット完売だが、会場の代々木第2体育館はせいぜい3,200人ぐらいの収容。bjリーグは努力もあってか、今日明日のトヨタ自動車vsリンク栃木以上の観客の時もある。なお、大阪では、パナソニックトライアンズより大阪エヴェッサの方が人気があると聞いたことがある。

次はTV。JBLはskyA.SPORTS+の録画放送中心に、地元局の放送がある。ただ、現時点では、TBSチャンネル(BS-i)の「ダンクJ」(JBLの試合中継)は放送されていない。一方、bjリーグは、BSフジがダイジェスト番組と月1(第2土曜日?)の中継、GAORAが(今年は大阪エヴェッサ戦中心だが)原則生放送、地方では主にNHKとフジテレビ系の放送がある。地上波での全国放送はいわゆるオールジャパンだけで、それはJBLのチームが出る(はずだ)が、地方ではbjリーグも地上波で映るので、TVの面ではbjリーグが上だろう。

第3に試合数。JBLの最大試合数は、リーグ戦35試合+オールジャパン4試合+セミファイナル3試合+ファイナル5試合=計47試合。一方、bjリーグはレギュラーシーズンだけで52試合である(それに加えて、カンファレンスセミファイナル最大3試合、センター方式のファイナル2試合で、最大57試合の予定)。

第4に、会場。JBLは中立地開催などがあり、普及にはいいが出費がかかるように思う。一方、bjリーグは、ホームタウンで半数ができるのが原則であるから、出費面ではJBLよりいいか。なお、JBLの中立地開催をはじめ、bjリーグの試合が多いため、他競技の開催が難しくなっているかもしれないが、これは他競技の努力不足だったり、アリーナ不足だったりのせいで、bjリーグが悪いわけではない。

なお、競技レベルは、「JBLの伊藤善文専務理事は「トップリーグJBL」と力量差を強調」(47NEWS「bjが日本協会傘下を要望 2リーグのバスケ男子」(http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121701000913.html
)、「JBL内には選手の待遇や競技レベルが上で「自分たちこそがトップリーグ」という自負」(asahi.comJBLとbj 分裂バスケ、連携手探り」(http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200812180116.html
)となっている。しかし、それなら、昨年のOSGフェニックス東三河と、ライジング福岡フレンドリーマッチで証明すればいいわけで、それすらできないのだから、現時点ではトップと断定するのを私は躊躇する(交流戦をやればわかるんだから、やればいい)。

また、日本代表についてだが、どこのリーグかを問わず、実力のある人が代表になればいいわけで、話し合いをしているということは、bjリーグにもそれなりの人がいるのだろうか。

最後に、上記47NEWSには、「bjリーグ河内敏光コミッショナーは互いの共栄を目指して「日本協会に入りたい」と傘下に入ることを要望した」とあるが、これは賛否両論だろう。JBL側が困って、「傘下に入ってください」だの、「協力してください」だのと言うのなら分かるが(日本アマチュア野球連盟と日本プロ野球組織との関係を想起)。