「感想戦」なので、たまには将棋の話を。
報道ステーション(テレビ朝日系)でも取り上げる予定であるほど注目されている、第21期竜王戦7番勝負は、第7局までもつれ、渡辺明竜王が羽生善治名人(棋聖、王座、王将)を下し、4勝3敗で竜王戦5連覇、初代永世竜王の称号を得た(詳細は第21期竜王戦中継/トップページ(http://live.shogi.or.jp/ryuou/index.html)
から)。
私は紙で読売新聞を読んでいるので、棋譜は見ているのだが、正直言って、第3局までは、羽生名人が初代永世竜王になるものだと思っていた(第3局に至っては、1日目で形勢に差がつき、完敗)。しかし、第4局で逆転すると、第6局は惚れ惚れするほどの内容(コンピュータとやる時によく引っかかる、飛車先の逆襲が厳しかった)。第7局はWEBで見たが、難解な将棋を勝ち切った内容だった。
なお、先に、囲碁の本因坊戦で、日本出身棋士初の3連敗後4連勝ということが合ったが、将棋界でもついに3連敗後の4連勝という大逆転劇が起こったか。
渡辺明竜王の防衛、初代永世竜王(5連覇の相手がすごい。森内俊之九段、佐藤康光棋王、羽生名人と、いわゆる島(朗九段のこと。清高注)研3羽ガラス(言わないか)全員を破った。なお、木村一基八段相手にはストレート防衛。肩書きは2008年12月18日現在)、将棋界初の3連敗4連勝を祝する。
逆に、羽生名人にとっては、試練かもしれない。
深浦康市王位より若い挑戦者に負け、3連勝したのにタイトル戦で初めて負け、今週土曜日のNHK-BS2「囲碁・将棋ジャーナル」で解説をしなければならないなど、耐えられない状況が重なっているように思う。捲土重来を期待したい。