清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

貧困の 対策になる!? クラシック

読売新聞2008年12月25日朝刊17頁(仙台では。東京ではたぶん夕刊に載っているはず)「貧困対策にクラシック音楽」によると、ベネズエラシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの初来日のレポートが載っている。

それによると、ベネズエラでは、「全土で20万人が参加する世界最大のオーケストラ教育ネットワーク「エル・システマ」」というのがあり、それは完全無料であり、「貧困家庭の子供を預かって規律を教えることで、青少年の犯罪を減らす役割も期待されている」(『エル・システマ 音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策』(教育評論社刊)の著者である、山田真一さんのコメント)という。なお、今回来日したシモン・ボリバル・ユース・オーケストラと、「裕福な家庭の出身ではないドゥダメル」は、エル・システマの成果だと、上記読売新聞に書いてある(一部要約。かぎカッコ内は引用)。

ベネズエラは、チャベス大統領が社会主義政策を採用しているくらいだから、権力者が強いのでこのような完全無料が貫けるのではないかと思ったが、実際には、「中南米20カ国以上に広がり、ドイツ、イギリス、アメリカでも地域単位で導入する動きが進んでいる」とのこと。

たしかに、集団生活で規律を養えば、犯罪を減らせる可能性はあるかもしれない。

それにしても、キューバが失業者をケースワーカー(定義は各自お調べください)にしたり(吉田太郎『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(築地書館)参照)、ベネズエラクラシック音楽といい、中南米の社会政策は、結構ユニークですなぁ。