J-CASTニュースに、「働かない中高年リッチ解雇せよ 「正社員」保護しすぎ論が台頭」(http://www.j-cast.com/2008/12/20032296.html)
と題する記事が載っている。
たしかに、非正規社員に比べ、正社員が過剰な保護であるという主張もわかるし、費用対効果も、正社員をリストラしたほうがいいとも思う。均等待遇も目指すべきだろう。
ただ、正社員としては、たまったものではないだろうな。学歴も取ったのに日正規社員と同じでは、と思って。
なお、この記事には、疑問もあるので、何点か。
第1に、本当に年齢給って、日本だけなの?
第2に、城繁幸さんの予想は、たぶん外れる。「労働者全体に占める非正規の割合が4割を超えたが、このままだとすぐに5~6割にな」ったら、非正規が主導権を握る可能性があるからである。
第3に、「労働契約法」は非正規社員にも適用されるから。裁判所が正社員を保護しているに過ぎない(一例。最判昭和61年12月4日(日立メディコ事件)など。判例六法の「労働契約法」をご一読を)。もっとも、それは時代背景もあり(経済の不安定)、やむを得なかったと聞いたことがある。
最後に、「「正社員」保護しすぎ論」は、経営者・使用者側に利用される可能性があることを忘れずに。