どうも、殺人などの凶悪犯罪の時効がなくなりそうだ（詳細はYOMIURI ONLINEで。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090103-OYT1T00714.htm）
。
上記YOMIURI ONLINEによると、「〈１〉時の経過で遺族や被害者の処罰感情が薄れる〈２〉証拠が散逸して公正な裁判の実現が難しくなる〈３〉捜査機関が長期捜査に伴う様々な負担から解放される――などが、時効の存在する理由とされている」そうだが、〈１〉は上記サイトに反対の見解が書かれているし（理屈より現実の被害者のコメントのほうを考慮すべきなのは言うまでもない）、〈２〉はＤＮＡ鑑定の証拠能力はそれなりに評価できるものなのだろう。
ただ、〈３〉は一理ありそうである。また、読者の皆様も被疑者（悪いことをしたから被疑者になるわけではなく、捜査機関が目をつければ被疑者である）や証人になりうるので、負担はあろう。
どちらを考慮すべきかは難しいが、大概は捜査機関（件数が多いとは思えず、負担もたいしたことがないと予想する）や被疑者、証人の負担は被害者の処罰感情より考慮しないだろうから（証人について付言すれば、科学的証拠を重視すれば、負担はおそらくゼロに近いと思われる）、時効はたぶんなくなるだろう。
